あなたの人生の最高貯金額？
こんにちは！
グレイスカウンセリング心理カウンセラーのかなう美保です。
突然ですがちょっとイメージしてください。
皆さんは、自分の人生の最高貯金額ってどのくらいだと思いますか？自分の人生で貯金が一番多い時、その額は一体どのぐらいなんでしょう？
この質問すると誰でも「だいたいこのぐらい。」と頭に思い浮かびます。でも人生って、予測不可能なこともたくさんありますよね。例えば宝くじは毎回当たりがあって誰かが1等の賞金を受けとっていますよね？
それなのに、自分の最高貯金額が思い浮かぶって、むしろ不思議なことじゃないでしょうか？
人生ストーリー、人生脚本とは？
貯金に限らず、私たちには、自分がこんな人生をおくり、こんな家庭を築き、このぐらい成功し、このぐらい幸せになるという、一人一人の人生ストーリーがの潜在意識の中に書き込まれています。
そして実はこのストーリーにピッタリなものだけを、日々無意識に選択しているんです。
もっと運がよくなりたいという人はたくさんいますが、例え目の前にすごく大きな幸運がやって来ても、それが自分の人生ストーリーにそぐわなければ、私たちは迷うこともなく、そのチャンスを素通りしてしまうんです。
そしてもっと幸せになりたいと思っているのに、なかなか思い通りならないのも、自分の人生ストーリーの影響かもしれません。
人生のチャンスは無限大？
人生は選択の連続だとか、チャンスは誰にでも平等だという言葉を聞いたことがありますよね。でも私自身長い間この言葉がピンと来ませんでした。
自分の人生は「これしか選べない。」というレールの上を歩いてきたような感覚があったからです。無限に広がる選択肢やチャンスの中から選んできたとは感じませんでした。
皆さんはどうでしょう？
でもある時人生を別の角度から俯瞰して見えるようになった時に、思っていたよりもずっと多くの選択肢があったのに、そうとは気づかず、自分が素通りしてきたことに気が付きました。
ストーリーがかわれば生きづらさが減り、もっと幸せな人生になる！
皆さんの今の人生ストーリーは、自分が望んでいるものでしょうか。
「そうでもないなぁ。」と感じる方、「今も悪くないけど、できればもっとよくなりたい」という人にとっても、人生ストーリーは書きかえる方法があります。
人生ストーリーはどうやってつくられた？
ところで人生ストーリーはどんなふうに作られたんでしょう？
多くは子供時代の親の関わりが、その子の人生ストーリーを作るといわれています。親もその親から、無意識に人生ストーリー受け継いでいることがほとんどです。
どんな関わりをすると子供がどんなストーリーをもつかという詳しい説明はまたの機会に譲りたいと思いますが、今日は自分が本当に生きたい人生を送るための人生ストーリーを書きかえの秘訣をお話ししたいと思います。
自分の中の否定的なストーリーを書きかえるには、どうすればいいんでしょう？
人生ストーリーの編集でセルフイメージもかわる！
まずはストーリーの編集です。
皆さんは何かうまくいかない時「やっぱり…」と思う事ってありませんか？
やっぱりという言葉は、予想通り、「やっぱりダメだった。」ということ。
うまくいかないというセルフイメージ、つまり人生ストーリーがあるから、それに沿って行動してしまっているという事なんです。
例えば勉強が苦手だという人は、優秀ではいけないというストーリーがあるのかもしれません。「自分は優秀じゃない」と思いながら勉強したら、成績が上がらないのは当然です。そしてもどってきた結果を見て「やっぱり…」というネガティブなストーリーを上書きし、強化してしまう事はよくあります。
だから「やっぱり」という言葉が浮かんだ時は、「でも大丈夫！」という言葉に言い換えます。
「やっぱりダメだ」と心に思い浮かぶような時「でもコツが分かればできるようになる。大丈夫！」と言い足すんです。こうしてストーリーの編集をしていきます。
例え頭のいい人でも難しい問題を最初からとけるわけではありません。うまくいかない時に「やっぱりダメだ」「どうせ無理だ」という人生ストーリーやセルフイメージなら、本当はやればできることでも、できるようになるところまで繰り返えさずに諦めてしまうからです。
「でも大丈夫！」という人生ストーリーをもってやり続ければ、ほとんどのことはできるようになります。
行動療法で人生ストーリーを変える！
ストーリーの編集が進んだら今度は、なりたい自分のストーリーに合わせて行動を変えます。
バージニア大学のティモシー・ウィルソン教授は、良い人になる前にいい行いをするという方法を提唱しました。
つまり良い人になりたければ、そのための講義や説明を聞いたり、「どうすればいいんだろう」といろいろ考えるよりも、まず行動を変えてしまうという方法です。
いい行動をすれば、自分はこういう人間という認識もかわり、その認識に沿って人生ストーリーも変わるという事なんです。
例えば、罪を犯して刑務所に入っている人は、自分は人に迷惑をかけるそんな人間だというストーリーをもっている可能性があります。その人たちに、ちゃんと生活することや良い行いがどれほど大切かと説得するよりも、実際に誰かを助けるという行動をしてもらうんです。
困っている人を助けて、感謝されたら気分がよくなります。それを繰り返すと自分は人に迷惑をかける人間ではなく、人を助ける人間だと考えるようになるんです。
例えばもっと幸せになりたいと感じるなら、あまりそう感じない時も、できる限り幸せな人のようにふるまうという事が秘訣です。
行動がかわり、自分への認識が変わると、人生ストーリーも変化していきます。
皆さんはどう思いますか？
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著者 心理カウンセラー/講演家 かなう美保 統合失調症の母に育てられたことが原因で12歳までの記憶を失った。生まれつき重い障害の娘を自宅で看護し、自らの手の中で天国に送った。中学生の息子の頭にこぶし大の腫瘍ができ、頭蓋骨が3㎝の半円状に溶ける経験をした。発達障害のため先生からいじめられ不登校から引きこもりになった息子の話を聞き寄り添い、やがて息子は自ら勉強を始め大学に入学、社会復帰を果たした。
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