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60年破れなかった記録

皆さんは、ひふみんの愛称で親しまれている将棋の加藤一二三さんを、ご存知でしょうか?

今藤井聡太さんが破竹の勢いで数々の記録を更新してますよね。

その藤井さんが破ったという最年少記録の多くは、実は加藤一二三さんの記録で、60年以上破られなかったものなのだそうです。

神武以来の天才 加藤一二三さん

加藤一二三さんは、史上初の中学生棋士として、わずか14歳で華々しいデビューを飾りました。

15歳3カ月では最年少で五段に昇し、新人戦で優勝、一般棋戦でも優勝、全騎士参加棋戦でも優勝しました。

15歳10カ月の時には最年少棋生優勝記録を樹立、16歳では王将戦にリーグ入りを果たし、17歳の時には高松宮賞争奪選手権戦で優勝するなど、数々の最年少記録を樹立してこられた方なんです。

その後18歳の時に、プロの棋士でもたった10人しか入れないという順位戦のA 級に昇級し、さらに20歳では最年少での名人戦挑戦記録を樹立したそうです。

わずか18歳でのA 級昇格という記録は、19歳の時にA 級昇格した藤井聡太さんですら破ることのできなかったものなんです。

そんな加藤さんは、神武以来の天才、つまりここ2600年の間で最高の天才と称されるようになりました。

若くして注目の的となった加藤さんは、新進気鋭の天才棋士として、トップ棋士の仲間入りを果たしました。

そして2017年に77歳で引退するまでに、A級通算36期という記録も達成したんです。

ものすごい経歴ですよね。

なん度降格しても、あきらめない!

一局一手が真剣勝負という将棋の世界では、一度A級からB級に落ちてしまうと、またA級に返り咲くということはなかなかできる事ではないそうです。

ところが加藤さんは、その長い経歴の中で何度もB 級に落ちながらも、決してあきらめずに返り咲き生涯で4回もA級への復帰を果たしたといいます。

特に「棋士としてのピークはもう過ぎた」と言われていた53歳の時も、B 級からA級への復帰を果たしました。

そしてその後62歳までA級に在位し続け、A級年長記録を達成したんです。

資格を失う日まで戦い続ける

でも実は加藤さんは、一番多く負けているという意味の最多敗の記録ももっていて、全部で1108回も負けてきたというんです。

53歳の時奇跡のA級復帰を達成し、その後10年間も在位し続けた加藤さんでしたが、62歳の時にとうとうA級からB級へ陥落してまいました。

通常はこの時点で、引退を宣言するのが普通です。

ところが加藤さんは引退どころか、「自分は、資格を失うその日まで戦い続ける。」と宣言したんです。

その言葉の通りそれ以後、64歳でB 級2組に陥落し、70歳ではC級1組に陥落し、75歳でC 級2組へと陥落をし続け、77歳の時一勝 9敗の成績で、その資格を失う時まで、全力で戦い抜いたといいます。

これはなかなかできる事ではないですよね。

名人という トップに上り詰めた棋士中でも、B 級降格後にも長く戦い続けた人は加藤さん以外にいないといいます。


天才としてずっともてはやされてきた人が、ピークを過ぎたと揶揄されても、なお戦い続け、孫よりも若い人が自分の記録を塗り替えていく最中でも、その一戦一戦に全力を注ぐ。

やめてしまう方がよほど楽かもしれません。

どうして加藤さんには、こんなことを続ける力があったんでしょう?どんな価値観をもてば負けが続いても、気持ちを保っていけるんでしょう?

負け続けても崩れない自信

加藤さんのこんなインタビューを目にしました。

「『人に勝つことが最大の喜び』という考え方は、危ういことだと思うんです。」

「人生には勝つ日もあれば、負ける日もあります。」

「勝ちが全てという考え方は、その人の精神の未熟さの表れです。

人生で思わぬ展開になったとしても、その時自分が持っている力を尽くし、誠意を尽くして、自分自身がそこに手応えを感じるのであれば、それは成功なのではないでしょうか。」

うまくいかない時こそ、本当の自信が育つ!

将棋を愛し、最後まで熱心に戦い抜いた加藤さんの人生は まさにこの言葉を体現していると思いました。

私たちは、自分が勝っているときには、自分に自信を持つことができます。でもその自信は加藤さんが言う通り、危ういものかもしれません。

本当の自信というのは、負けた時でも変わらない自信。

そんな自信は負けが続いている時、何をやってもうまくいかない時にこそ、育てることができるものなのかもしれません。

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著者 心理カウンセラー/講演家 かなう美保  
12歳までの記憶を失う体験をする。生まれつき重い障害の娘を自宅で看護し、自らの手の中で天国に送った。中学生の息子の頭にこぶし大の腫瘍ができ、頭蓋骨が3㎝の半円状に溶ける経験をした。発達障害が理由で先生からいじめられ不登校から引きこもりになった息子の話を聞き寄り添い、やがて息子は自ら勉強を始め大学に入学、社会復帰を果たした。特別養子縁組により血のつながらない子供を我が子として育てている。
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