なぜ摂食障害になるの?
こんにちは!グレイスカウンセリング心理カウンセラーのかなう美保です。
拒食症という言葉、皆さんもお聞きになったことがあると思います。
拒食症と過食症を総括して摂食障害と呼ばれています。
過度の食事制限でどんどん痩せていく拒食症と、食べることが止まらなくなる過食症、時には命の危険すらある摂食障害。
でもどうして目の前に食べるものがあるのに食べられなくなってしまうんでしょう?
拒食症になるのは頑張り屋さん
摂食障害になる方の中には、スポーツ万能、成績優秀、その上学級委員までこなしていたという方も少なくありません。
お腹が空いていて目の前に食べ物があるのに、食べずにいるには強い精神力が必要です。
自分が決めたことを自分を律しながらやり抜く、強い精神力があればこそ拒食症になったという面もあるんです。
摂食障害の症状は、コップに沸き立つ泡?
摂食障害の方のための自助グループ、日本アノレキシア・ブリミア協会、通称NABAの代表の精神保健福祉士鶴田桃エさんは、摂食障害の症状というのは、コップに沸き立つ泡のようなものだと言います。
「食べられた」「食べられない」という症状、つまりコップの泡を集中して一喜一憂していると目が回って、混乱してしまう。
必要なことはその症状に集中することではなくて、症状を作る原因に目を向けることだというのです。
拒食症になってしまう原因とは
でも拒食症になってしまう原因ってなんなのでしょう?
長年に渡って多くの摂食障害の人に触れてきた鶴田さんはこういいます。
摂食障害になってしまう根本的な原因、それは今を生きるすべての人に通じる生きづらさだと。
「食べることが怖い」「太ることが耐えられない」「何を食べたらいいのかわからない」という摂食障害の感覚は、言い換えれば
「生きていくのが怖い」「自分の存在が耐えられない」「どう生きればいいのかわからない」という気持ちの表れです。
その根底には「このままの自分はダメ」「こんな自分は見捨てられる」「自分は生きる価値がない」という思いがあって、ありのままの自分を否定する自己否定感こそが、摂食障害の根本的な原因なんです。
「自分は生きる価値がない」と思いながら生き続けるのはできません。
摂食障害になる女性たちは、自分の生きる価値を作るために、すごく頑張って生きてきた人たちです。
でも自己否定が出発地点だから、立ち止まったら終わってしまうという恐怖心が、常について回るんです。
それが苦しみの原因です。
拒食症と過食症はコインの裏表
拒食症と過食症というのはコインの裏表のような関係です。拒食だった人が、ある日を境に過食症になったり、その両方をいったりきたりすることはよくあることです。
でも昨日まで食べられなかった人が、何故突然過食になるんでしょう?
皆さんもこんな体験はありませんか?
「今日から絶対ダイエットしよう!」と決めて、しばらくうまくいっていたのに、何かがあって沢山食べてしまったとたん「もういいや~」とタガがはずれ、結局元に戻った。
過食症も似た心理状態と言えるかもしれません。
拒食で痛々しいほど痩せた女性達が、全然食べてないのに、とてもエネルギッシュで生き生きとしているということがよくあります。
それは彼女たちが、計画通りに理想的な自己管理を自分はしているという自信に満ち溢れているためです。
確かに誰でも自分の立てた目標に向かって着々と計画を進められる時は、充実感も覚え、自分に自信をもてますよね。ちょうどそれと同じような状態です。
でも一つが崩れてしまうと、それまで自分を支えてきた自信と共に、頑張る気持ちも崩れ、一気に食欲に歯止めが利かなくなり、過食状態になることがあるんです。
つまり頑張り続けることに疲れて果てて、もう全てを忘れたいという心理状態です。こんな風に考えると摂食障害が特別な問題ではなく、形は違えど誰にでも起こり得る問題だと理解できますよね。
摂食障害が根本的に治るためには
もし自分自身や、大切な人が摂食障害になってしまったら時どうすればいいんでしょう?
自分を律して過度の食事制限をする理由、それは「頑張らないと人に認めてもらえない、受け入れてもらえない、自分は愛されない」という心の底にある恐れでしたよね。
でも、実は自分を受け入れてこなかったのは、他でもないあなた自身なんです。
もちろん親も「頑張らなければ受け入れない」「成果を出さなければ認めない」「がんばれ!がんばれ!」というメッセージを送ってきたのかもしれません。
でもそのメッセージを、いつのまにか取り込んで、あなた自身も自分に厳しく接しているんです。
疲れて頑張りたくない時も、そんな自分は認めず無視してきたから、もう一人の自分が怒って生きづらくなってしまったんです。
そしてあなたの親も同じメッセージで育てられ、親自身もその価値観を自分に取り込み、頑張って生きてきたから、それしか生きるすべを知らないという事がほとんどなんです。
そんな家族の生き方はどこか間違っていると、摂食障害を通し、あなたの心が知らせてくれているのです。
だから楽に生きるためには、自分と仲直りをすること。
ちゃんとできない自分、思い通りじゃない自分が出てきてもそんな自分を労わること、受け入れることです。
それがコップの泡に目を止めず、原因を根本から解決することなんです。
皆さんはどう思いましたか?
悩みは神様からの贈り物!
摂食障害を乗り越えた方々は「このおかげで自分は生き残ることができた」と感じるようです。
つらく感じる症状は、どんな症状もあなたの命を守って、あなたと家族がもっと楽に生きられるように導いてくれているんです。
悩みはあなたと家族がもっと幸せになるための贈り物!
大丈夫!あなたにもできます!
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