自己効力感と自己肯定感 二つの自信
こんにちは!グレイスカウンセリング心理カウンセラーのかなう美保です。
東京オリンピックもいよいよ終盤を迎えていますが、皆さんはどの競技を応援されていますか?
試合前の選手とういのは、緊張しながらもみんな自信に溢れていますね。苦しい練習を乗り越えてきたことが自信につながってるのでしょうか。
「自分に自信が欲しい!」そんな風に感じる方はとても多いようです。ところで一口に自信と言っても、自信には大きく分けて二種類あることを皆さんご存知ですか?
一つ目の自信 自己効力感
一つ目の自信は、一般的に自己効力感といわれる根拠のある自信です。
自己効力感は、カナダの心理学者アルバート・バンデューラ博士が、強い恐怖心を克服した人たちが、自分に自信を持つようになったことから提唱しました。
何かにチャレンジし、結果出したという過去の経験を根拠に、自己効力感は高くなります。
悩みや問題を克服し、乗り越えた経験が「自分にもできる!」「次も大丈夫!」という自信につながるんです。
もう一つの自信 自己肯定感
もう一つの自信は、自己肯定感と呼ばれる自信です。
自己肯定感とは、「何かをできる、できないに関係なく私には価値がある。」と信じることで、根拠のいらない自信なんです。
オリンピックで結果を出して、メダルを取った選手の自己効力感、つまり根拠のある自信は必ずアップします。
でもメダルがとれたからといって、根拠のいらない自信、自己肯定感も上がるとは限らないということなんです。
自己肯定感は、成果を上げられる、上げられないという事で自分の価値は変わったりしらないというタイプの自信だからです。つまり自信と一言でいっても、この二つはある意味正反対の自信なんです。
自分に自信がもてないのは方法が間違っている!
アダルトチルドレンだったり、生きづらさを感じたりなど、自分に自信がもてないという場合、多くの方は自己肯定感、根拠のいらない自信がもてないことを言っています。
でもこの二つを混同しているので、何かを頑張ることで自信をつけようとするんです。
でもそれでは、自己効力感は上がっても自己肯定感はそのままです。だからなかなか自信のある自分にはなれないのです。
必要なのは 自己効力感ではなくて自己肯定感だった!
では根拠のいらない自己肯定感を高めるには、どうすればいいんでしょう?
自己肯定感を高めるために必要な事は、自分の感覚を素直になるということです。
小さい頃は、みんな自分の感覚に素直です。「今日はママはが疲れてるからおっぱいを遠慮しておこう。」と考える赤ちゃんはどこにもいません。
幼い時、自分の感覚を大切にしてもらえた人は、自然に自己肯定感が身につけきます。でももしそうではなくても今から自己肯定感を育てることは可能です。
自己肯定感を育てる二つのポイント
今日は自己肯定感を育てるための二つのポイントを紹介したいと思います。
一つ目のポイント、それは身体の感覚に素直になるということです。
例えば「疲れた」「眠い」などの身体の感覚を感じた時に「こんなことで疲れるなんて!」「もっと頑張らなくちゃ!」と考えのではなく「疲れた~」「眠い~」という自分の感覚をそのまま受け止めるように意識してほしいんです。
二つのポイント目は、心の感覚に素直になるということです。
悲しい、落ち込んだ、腹が立った、こんな時「これしきのことで腹を立ててはダメ。」とか「もっと強くならないと!」と自分を駆り立てるのではなくて、「腹が立ったんだね。」「悲しかったんだね。」「嫌だったんだね。」と感じたことを、そのまま受け止めるこように意識をしてください。
悩みは幸せになるための贈り物!
自分に自信がもてず、自己肯定感が低いと感じる人は、「こうするべき」「こうあるべき」とがんばってきたことで、素直な自分の感覚がわからなくなってしまっているようです。
カウンセリングでは「その時、どう感じましたか?」と感覚について、よく尋ねます。でも「どう考えたか。」という思考の話になってしまう方はよくいらっしゃいます。
自分の感覚を長年封じ込めてきたから、今自分がどう考えているかはわかっても、どう感じているのかがわからなくなってしまっているんです。
そういう場合は、単純に楽しい、嬉しい、美味しいと自分が感じられることを大切にする時間を作ってください。
嬉しい!楽しい!美味しい!など自分の感覚を大切にしていくと、自己肯定感は徐々に上がっていきます。
悩みはあなたと家族がもっと幸せに贈り物!
大丈夫!あなたにもできます!
毎週金曜日に配信します!(夏季休暇のため自家は9月3日!)
著者 心理カウンセラー/講演家 かなう美保
12歳までの記憶を失う体験をする。生まれつき重い障害の娘を自宅で看護し、自らの手の中で天国に送った。中学生の息子の頭にこぶし大の腫瘍ができ、頭蓋骨が3㎝の半円状に溶ける経験をした。発達障害のためhttps://kanaumiho.com/先生からいじめられ不登校から引きこもりになった息子の話を聞き寄り添い、やがて息子は自ら勉強を始め大学に入学、社会復帰を果たしている。
詳しいことは https://kanaumiho.com/
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