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【まとめ】子供時代の心の傷が大人になっても苦しさにつながる理由

子供時代のつらい経験が、大人になった今も心を苦しめている……
そんな風に感じたことはありませんか?

今回のポッドキャストでは、**逆境的小児体験(ACE)**について、心を込めてお話ししました。


【ACEとは?】大人になっても残る心の傷

ACEは、親からの暴言や暴力、ネグレクト、家庭の問題など、子供時代に経験した心の傷のことです。
これらは、大人になってからも思考や感情、人間関係に深い影響を与えることがあります。


【実は…】その中には「宝物」も隠れています

でも、その中には「宝物」もあるのです。
苦しさを乗り越えたからこそ得られる、優しさ・忍耐力・共感力…。
それに気づけたとき、自分にもっと誇りをもつことができるようになります。


【今回のエピソードでお話ししたこと】

  • ACEがもたらす心の影響
  • 心の歪みとの向き合い方
  • 自分を責めずに癒すヒント
  • 困難の中にある「宝物」への気づき

【最後に】悩みは、あなたと家族が幸せになる贈り物

「悩みは、あなたとあなたの家族がもっと幸せになるための贈り物!」

きっと、あなたの心を少し軽くするヒントになるはずです。
どうぞ、ゆっくり聴いてみてくださいね!

▶ ポッドキャストはこちらからお聴きいただけます

〜心の傷と向き合うことで見える希望〜

皆さん、こんにちは!グレイスカウンセリング心理カウンセラーの、かなう美保です。
今回のポッドキャスト「悩みは神様からの贈り物!」は、子供時代の辛い体験、特に「逆境的小児体験(ACE)」についてお話しします。

子供時代の体験が大人になっても心を苦しめる理由

皆さんは、子供時代の辛い思い出がふとよみがえって、胸が苦しくなることはありますか。
逆境的小児体験ACE(エース)というのは、子供の時に、心や体に傷を受けたためにそのネガティブな影響が、大人になっても続いてしまう状態です。
例えば、親の暴言や暴力、侮辱、ネグレクト、アルコール依存や精神疾患のある親に育てられたことなど、逆境的小児体験ACEになる理由は多岐にわたります。
子供の頃の辛い体験というのは、傍からはわからないかもしれないけれど、人生に暗い影を落とすことがあるんです。

見えない心の傷「ACE」とは?

ACEという言葉は、1998年ロバート・フェリッティ博士が行ったACEスタディという研究で初めて広まりました。
これは、もともと肥満の人たちの研究でしたが、肥満の問題がある人たちの子供時代を調べると、虐待やトラウマの体験を持つ人が、とても多かったんです。
この事から、虐待やネグレクトなどの心の傷が大人になった後も、心と体の健康に深刻な影響を与えることが証明されました。

「ACEスコア」でわかる逆境体験の重さ

ACEの影響を調べるためには「ACEスコア」と呼ばれる10項目の質問を用います。
子供時代の逆境体験について問う、このスコアが高いほど、大人になってから問題を抱えるリスクが高くなることが、様々な研究で確認されています。
でも日本ではまだまだACEに対する認知度は低く、「いつまで親のせいにするつもりだ。」という心無い言葉で傷を上塗りされてしまうことも多いんです。
そのことがACEサバイバーの生きづらさや苦しみに拍車をかけています。

ACEがもたらす「心の歪み」

子供時代に逆境体験をした影響は、時間が経てば自然に消えるというものではありません。
むしろその影響が長く続いて思考や感情に歪みをもたらすことはよく起こります。
生き伸びるためにその家庭の中で身につけざる負えなかった考え方や行動パターンが、大人になった時に足かせになるんです。

思考の歪みとしては、物事を極端に捉えやすい傾向があります。
完璧できなければ、それは失敗と決めつけたり、一回失敗したら「もう成功しない」と思い込んでしまったりするんです。

また情緒の歪みとしては、ネガティブ思考が強く、悪いことばかりに目が行ったり、自分の感情の波にのまれやすく、冷静な判断ができなくなりやすいという特徴があります。

さらに社会的な歪みも生じやすく、ちょっとした他人の行動を“悪意”と捉えやすいなど、社会的な場面でも問題が起こりやすくなります。

ACEの影響は深刻…でも「見えない」

こういった特徴のためにACEのある人は、攻撃されたと考えて、攻撃的になってしまったり、衝動的だったり、逆に引きこもりがちになったりして、人間関係が悪化しやすく、孤立しやすくなります。
そして不安やうつ、ストレス、不眠症といった問題を抱えている人も少なくありません。

ACEの傷は目に見える傷ではないので、いくらその苦しさを訴えても、「大人のくせに、親のせいにしている」と非難されがちです。
同じような体験のない人に理解をしてもらうのはけして簡単ではないんです。
でも、実際には、ACEに苦しむ人たちは、自分が自ら選んだわけではないのに、“人生のスタートから困難を背負わされている“という状態なんです。

ACEの中にある「宝」

でもACEの体験は、ただ苦しいだけで、マイナスでしかないということではありません。
ACEの中にも、宝はあるんです。
ACEを体験してきた人は、ずっと困難に耐えてきたので、忍耐力が強い人が多いんです。
また自分が辛い体験をした経験から、ほかの人の痛みに共感することのできる優しい心の人が多いんです。
聴いてくださっている皆さんもそうではないでしょうか?
そして過酷な状況に適応しなければならなかったことが、大人になって高い適応能力として活かされることもよくあります。

もちろん本来、すべての子供は愛され、守られて育つのがベストです。
でもこういった特徴は、愛されて育つことで自然と身につくものではないんです。
私自身も、もし自分のACE体験がなかったら、この【悩みは神様からの贈り物】を18年間も続けることはできなかったと思います。
「辛い体験は良かった」と無理に考える必要はありません。
でも辛い中にも、プラスの側面もあるということを知ってほしいんです。

ACEを癒すために大切なこと

ACEの癒しのために必要なことは、自分が持っている“歪み”などの特徴を理解し、少しずつ調整していくことです。
その時歪みを持つ自分を責めるのではなく、「今までよく頑張ってきたね。」とねぎらいながら、少しずつ進めてほしいんです。
自分の思考やコミュニケーションのクセに気づいて、ネガティブになりそうなときや「悪意かな?」と思った時は、周りの人に意見を聞いたりしながら、冷静に対処することを意識してください。

ACEの癒しは、ゆっくりで大丈夫です。
安心できる場所を見つけて、頑張ってきた自分に優しく声をかけてくださいね。

最後に…「悩みは、幸せになるための贈り物!」

悩みはあなたと家族がもっと幸せになるための贈り物!
大丈夫!あなたにもできます!

毎週金曜日17時までには配信できるようがんばってます!
著者 心理カウンセラー/講演家 かなう美保  
12歳までの記憶を失う体験をする。重い障害の娘を自宅で看護し天国に送った。中学生だった息子の頭にこぶし大の腫瘍ができ、頭蓋骨が3㎝の半円状に溶ける経験をした。発達障害のため担任からいじめられたことが原因で高校を中退し、ひきこもりになった息子に寄り添う。やがて息子は大学に入学、現在は自らの経験を生かして子供の気持ちがわかる小学校の先生になっている。特別養子制度により血のつながらない子を我が子として育てた。

詳しいことは グレイスカウンセリングhttps://kanaumiho.com/
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