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人を認めるより、自分が認められたい!
こんにちは！グレイスカウンセリング心理カウンセラーのかなう美保です。
皆さんは、人を褒めることは得意でしょうか？
人に自分が褒められることと、自分が誰かを褒めることではどちらの方が好きでしょう？
「やっぱり自分が褒められる方が、いい！」という方は多いかもしれません。
特に心ひそかにライバル心を抱いている相手がいる時、その人のことをほめるのは、なんだか自分が負けるような気がして「褒めたくない」と感じることがあるようです。
また夫婦や家族のように身近な人をほめることを難しい、と感じる方も多いかもしれません。
特に自分ことを全然褒めてくれず、認めてもくれない夫や妻を、一方的に自分ばかり褒めるというのは、損した気分になるからイヤ！
「まず相手が自分のことを認めるなら、私も認めるけれど、相手にその気がないなら、自分だけが認める気にはなれない。」とおっしゃる方もよくいらっしゃいます。
なにはともあれ、人に認められるということは、誰でも嬉しいものですよね！
だからほめるよりもほめられる側、認めるよりは認められる側のほうがいいと私たちは考えます。
でも実は、人に認められることよりも、自分が人を認める側にまわった方がいいんです。
なぜでしょう？
相手を認める方が、主導権をもっている！
あなたが相手を認める立場の時、主導権はあなたにあるからなんです。
相手をどのくらいほめるか、いつ認めるかは、すべてあなたの手にゆだねられています。それに対して自分が人に認めてもらおうとする立場は受け身だから、弱いんです。
すごく頑張った時ですら、本当に認めてもらえるかどうかは、相手の胸三寸ですよね。だから人に認められようとすると、どうしても評価に振り回される人生になるから危ないんです。
もし認めてもらえなければ、自分に自信を失い、自分には価値がないと考え、自己肯定感やセルフエフィカシーが下がってしまうこともあります。
家庭や職場でがんばっても思い通りの評価が得られないという経験は、生きていれば誰にでも起こります。
だから人に認められようと頑張ることは、確かに良いこともあるけれど、諸刃の剣ということなんです。
それは自分への自信や価値が周りの人の判断に依存する状態をつくるからです。
それでも私たちは「人に認められたら、うれしい！」と思いますよね。そういう意味では、完全に人の評価から自由になることは、難しいことなのかもしれません。
人の評価に振り回されないバランス感覚
そこで大切なことは、バランス感覚です。たとえ周りに評価されなくても、それに振り回されない自分でいるということなんです。
でもどうすれば、人の評価に一喜一憂しない自分になれるんでしょう？
そのためには「自分が自分を評価する」「自分が自分の頑張りを認める」という事がカギになります。
例えば学生がテスト勉強する時、どんな結果になるか、結果のことばかり気をとられていたら勉強は全然進みません。
だから今日はこの科目を3時間やるという風に、今やると決めたことに集中することが、結果を得る事にも役に立つわけです。
それと同じように、人に認められたいと思う時も、まず今自分がやるべきことに集中し、さらにその頑張りを自分自身が評価し、認めるという事が振り回されない秘訣なんです。
特に子供の頃認めてもらうことの少なかったアダルトチルドレンの方など、この方法はとても有効です。
評価は、将来誰か決めるものです。だから将来の話はいったん横において、今現在に集中して、努力することでバランス感覚を保てます。
自分に集中し、結果を出したイチロー
野球のイチローさんが現役だったころ、こんなインタビューがありました。
当時のイチロー選手は思い通りの結果を出すことができずに、とても苦労していました。
引退など噂がささやかれる中、そのインタビュアーはイチロー選手にこう切り出しました。
「今後は、今までと違う練習メニューに切り替え変えるつもりですか？」
必死で頑張ってきたのに結果がです、評価されない、「イチローはもう終わった。」という人すらいる。もし皆さんがイチローさんならどうするでしょう？
その時イチロー選手が、こう答えたことが印象的でした。
「自分の感覚は決して悪くないので、今まで通りの練習メニューを続けます。」そしてその結果、歴史に残る偉業を成し遂げることができたんです。
これからはもう人の評価に振り回されない！
その時その時の今に集中し、最善を尽くせば、たとえ思い通りの評価が得られなくても、「自分なりにはやった」と自分が評価して満足感を得ることができます。
頑張ってきた自分をきちんと評価していれば、周りの評価から自由でいることができるんです。
今日の話皆さんはどう思いましたか？
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著者 心理カウンセラー/講演家 かなう美保
12歳までの記憶を失う体験をする。生まれつき重い障害の娘を自宅で看護し、自らの手の中で天国に送った。中学生の息子の頭にこぶし大の腫瘍ができ、頭蓋骨が3㎝の半円状に溶ける経験をした。発達障害が理由で先生からいじめられ不登校から引きこもりになった息子の話を聞き寄り添い、やがて息子は自ら勉強を始め大学に入学、社会復帰を果たしている。
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