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練習できないままオリンピックに挑んだ 羽生結弦選手
こんにちは!グレイスカウンセリング心理カウンセラーのかなう美保です。
いよいよ北京オリンピックが開幕されました。皆さんはどの競技に注目していらっしゃるでしょう?
オリンピックを見るとき、ひとりひとりの選手がその檜舞台に立つまでの苦労や背後のストーリーを知ると、応援にも気持ちが入りますよね!
人類初の4回転半アクセルジャンプを成功できるかどうかと、注目を集めているフィギュアスケートの羽生結弦選手は、多くのけがを乗り越えてきたことでも知られています。
前回の2大会連続金メダルを獲得した平昌オリンピックでは、右足首の靱帯を損傷して、オリンピック前の3ヶ月間全く練習ができないままオリンピック迎えました。
ジャンプで着地の際に足首にかかる負荷は、選手の体重の5倍~8倍といわれています。
1回飛ぶたびに300 kg以上の負荷が、右足首にはかかっているということになります。だから足首の怪我というのは、多くの選手が、年齢とともに体験する宿命のようなものだといわれているんです。
夢の舞台オリンピック本番が刻一刻と迫る中、治りきらない足首のまま、羽生選手が3か月ぶりのジャンプの練習を始めたのは、本番のわずか4日前、すでに現地に入ってからだったそうです。
勝てば66年ぶりの快挙だと、日本中の期待がその肩にのしかかる中、周りには、ベストな状態で試合に臨む選手もたくさんいました。
自分は、たった一回のジャンプのミスで古傷を悪化させて、3カ月間練習ができない状態で本番を迎えなくてはいけない。
追い詰められていくギリギリの攻防で、それを見て応援している私の方が、あまりの重圧に逃げ出したい気持ちになりました。
「僕はまだケガが治っていません。だからオリンピックは辞退します。」
そう言えたら、どんなに楽だったでしょう。
でももし、この時羽生選手が、自分の不安な気持ちをコントロールできなかったら、2大会連続金メダルという快挙を私たちが見る事はできなかったんです。
マイナス思考が不安をつくっている
私たちは不安に襲われたときや物事がうまくいかない時、マイナス思考に陥って「もうだめだ。」「自分の人生は終わった。」と考えてしまうことってありますよね。
場合によってはまだ何も起こっていないのに「こうなったらどうしよう。」「あぁなったら、終わりだ。」と不安を先取りをしてしまうこともあるんです。
そしてその不安が現実になる「やっぱり…」とか「自分の人生は、いつもこうだ。」
こんな結論を出して、妙に安心したりすることもあるんです。
「何とかなる。」と考えだけで 悪いことを防げる
でも同じ場面に遭遇しても、自分の不安をコントロールして「何とかなる。」と考えられれば、その後連鎖的に起こる悪いことを防げるということは多いんです。
物事がうまくいかない時、思い通りにならない時は誰でもがっかりします。
でもそんな時に「もうダメ、終わった。」と考えるか「まだ大丈夫。」と考えるかが、大きな人生の違いをつくっていくんです。
「もうダメ。」と考えてしまうのは習慣
「もうダメ。」と考えてしまうのは、習慣のなせる業です。
習慣というのは変えることができるものです。
でも、どうすればマイナスに考えてしまう習慣を、変えられるんでしょう?
1枚紙で不安がなくなる⁉
不安感をコントロールできない時は、紙を一枚用意してください。
そしてそこに何に対して自分が不安に感じていることを書いてください。
そしてもしそれが現実に起こったとしたら、その後どうなるのかを紙に書き出してください。
そしてそれが現実に起こったとき「その次にはどうなるか」と考えて、そのことをまた紙に書きだします。
そんな風に順々に、これがおこったらこうなる、そしてこうなると考えられる不安をすべて書き出していくんです。
最後までいくと多くの場合は、あまり現実的ではないことを、自分が心配し過ぎていたことがはっきりします。
またこの質問を繰り返すことで、漠然としていた不安がはっきりして、現実的なことに問題が絞られていくこともよくあります。
そうなったら解決のための具体的な対策を立てられるので、不安を根本から解消することができるんです。
恐れているものがはっきりすれば、不安を克服できる!
不安はそこから目を背けて逃げようとすればするほど、どんどん心の中で膨らんで手に負えなくなるものです。
でも向き合うことで、自分が本音に恐れているものか何なのかがはっきりすると、不安をコントロールできるようになります。
今日の話皆さんはどう思いましたか?
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著者 心理カウンセラー/講演家 かなう美保
12歳までの記憶を失う体験をする。生まれつき重い障害の娘を自宅で看護し、自らの手の中で天国に送った。中学生の息子の頭にこぶし大の腫瘍ができ、頭蓋骨が3㎝の半円状に溶ける経験をした。発達障害が理由で先生からいじめられ不登校から引きこもりになった息子の話を聞き寄り添い、やがて息子は自ら勉強を始め大学に入学、社会復帰を果たしている。詳しいことは https://kanaumiho.com/
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