アダルトチルドレンと失感情症
アダルトチルドレンになる原因に、家族の失感情症があります。
失感情症とは、自分が自分の気持ちを感じられない状態、つまり感情がうまく機能していない状態をいいます。
でも何が原因で失感情症になるんでしょう?
失感情症は、気持ちを抑え込むときに起こります。
父親の失感情症
社会で生きる限り感情をむき出しにして生きることは、誰もできませんよね。
仕事をしていれば嫌なことがあったり、気が合わない人がいるときでも、自分の気持ちを押し殺して一緒に働かなくてはいけません。
ある父親は会社の上司に「アイツは感情的だ。」と一度レッテルを張られたら、「もう出世はないからな!」と言われ、腹が煮えくり返る時でも、グッとこらえてやってきたといいます。
そう考えれば毎日働く父親が、失感情症になることは責められないことかもしれません。
一日中自分の気持ちを抑えて家に着いたとたん、父親の感情が生き生きとよみがえるということを要求するのは、酷なことだからです。
でも自分の感情と繋がってないなら、妻とも子供とも情緒的につながることができなくなります。
母親の失感情症
日本には、いつも柔和で冷静、感情をあらわにしない人を「人間が出来た人」と高く評価する文化があります。
だから母親が専業主婦だったとしても周囲とうまくやっていくには、周りの空気を読み、顔色をうかがって、言いたいことがあっても自分の気持ちを押さえなくてはいけません。
家に戻っても、すでに失感情症になっている夫とは、心がつながることはなかなかできません。
「私は一度も夫と喧嘩をしたことがない。」と自慢げに話す年配の女性に何度お会いしたことでしょう。
いつも意見が同じという事は、夫婦が本音でつながっていないという事ですよね。
失感情症がアダルトチルドレンをつくる
誰とも心がつながらない人生は、寂しくて、空しいものです。
そんな時子供だけが、母親にとって心を許せる相手になります。
本来子どもというのはちょっとしたことで怒り、嬉しければはね回り、不安になれば泣きじゃくって感情をあらわにするものです。
でも寂しさや空しさを抱える母親の気持ちを敏感に察して、情緒的に支えている子供たちは、自分の感情を押し殺し、聞き分けのいい子として生きるしかありません。
これがアダルトチルドレンをつくるメカニズムです。
悩みが贈り物にかわる!
子供が親を支えるという不自然な状態が長く続けば、問題が起こってくるのは当然ですよね。
今までいい子だった我が子が、突然不登校や引きこもりになれば、青天の霹靂として親はショックを受けます。
でも「感情を抑えるのは良い事だ!」と信じてきた親にとって、何が子供の負担なのか、何に子供が苛立っているのかは見当もつかないんです。
勿論感情を爆発させながら生きるのがいいわけではないですよね。
でも自分が自分の感情とつながらない状態では、誰も本当の意味で自分の人生を生きることはできないんです。
だから問題は家族全員に、とても大切な事を教えようとしているんです。
でも子供から、自分の生き方や価値観の変革を強要されるような感覚は、親にとって脅威になります。
だから何が起こっているのが、いったいなにを変える必要があるのかを親自身が理解するには、とても丁寧に時間をかけて少しずつステップを踏んでいく必要があるんです。
それでも子供の問題を通し、家族全員の生き方が変わり、一人一人自分らしい人生を幸せに生きるようになられる方はたくさんいらっしゃいます。
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著者 心理カウンセラー/講演家 かなう美保
12歳までの記憶を失う体験をする。生まれつき重い障害の娘を自宅で看護し、自らの手の中で天国に送った。中学生の息子の頭にこぶし大の腫瘍ができ、頭蓋骨が3㎝の半円状に溶ける経験をした。発達障害が理由で先生からいじめられ不登校から引きこもりになった息子の話を聞き寄り添い、やがて息子は自ら勉強を始め大学に入学、社会復帰を果たした。
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