愛情が子供の生きづらさをつく!?
子供は親の愛情なしには育つことができません。
子供を心配して世話を焼くことは、親の愛情の表れです。でもやはり過ぎたるは及ばざるがごとし。
子供に関心のありすぎる親というのも弊害があります。
今日は、子供に関心がありすぎる親、過干渉の親の影響とそこからの回復についてお話ししています。
過干渉は愛情の笠をかぶる!?
ところでなにが必要な愛情で、どこから過干渉なのかをどうやって見分ければいいんでしょう?
子供が必要とする愛情は、年齢に応じて目まぐるしく変わっていきます。
このことは過干渉にたくさんの人が、苦しむ原因になっています。
過干渉は愛情の笠を被ることができるからです。
では過干渉と愛情をどうやって見分ければいいんでしょう?
「好きなものを選びなさい。」と言うけど選ばせてはくれない
ある女性がこんな話をしてくださいました。
「思春期の頃、洋服を買いに行くと母はいつも『あなたの好きなものを選びなさい。』と言ってくれました。
ところがいざ私が服を選ぶと、母はなんだかんだと文句をつけて、私が選んだものは必ず否定するんです。
『好きなもの』と言われているのに実際には好きなものは選べない。
私が混乱して沈黙すると母は「まったくあなたは服一つ自分では選べないんだから」と言って、嬉々として初めから決めていた母の好きな服を買うんです。
結局私は自分の好きな服を一度も買えたことがありません。」
一見物分かりがよさそうで愛情深い、でもその陰で子供の人生を誘導して思い通りに支配する、これは過干渉の関わりではよくあることです。
このダブルバインドが過干渉で育った人生に真綿で首を絞められる息苦しさをつくります。
過干渉の親の特徴
過干渉の親には共通点があります。
それは親と子供の間に境目がないこと、また孤独や不安感が強くて、それを埋めるために子供を自分の生き甲斐にしている点です。
本来子育ては、子供を自立させることがゴールです。
でも程度の差はありますが、過干渉の親は子供が自分から離れていくことを嫌います。
さっきの女性のお母さんのように、子供が常に自分を必要とするように育てるんです。
これは防衛反応のようなものですから、勿論無意識です。
でもこのことは子供がひきこもりになってしまう大きな原因にもなっています。
ひきこもりは、子供にしがみつかずにはいられない親の不安感が背景にあることが殆どだからです。
また過干渉の親自身コンプレックスが強く「子供には自分とは違う人生を歩んで欲しい」と考えることも多く、その結果子供の人生を通して、自分の願望を実現しようとすることはよくあります
過干渉で育った人が抱えやすい問題
過干渉で育った場合、大人になるとどんな問題がでてくるんでしょう?
過干渉の親は、子供を自分と別人格とは考えずに、一部のように考えているため、子供は自分の思い描くように生きるべきだと信じて疑わないところがあります。
子供のと間に人格の境界線がないため、子供の人生に侵入して、価値観を押し付けることに迷いがないんです。
服すら選ばせてもらえなかった女性のように親の価値観と合わないことをしようとすれば、子供は毎回自分の選択や決定を否定されることになります。
その結果、「自分で考えてもどうせ無駄だ」と考えるようになり、大人になってからも、物事を決断できなかったり、人の顔色を読み過ぎてしまうことが多いんです。こうやって自分を守るしか方法がないからです。
また自分の人生を生きることができないので、無気力になってしまったり、やりたいことがわからないという事もよく起こります。
過干渉からの回復
もし「自分もそうかもしれないなと感じたら、どうすればいいんでしょう?
まず必要な事は距離をおくことです。
親が今でもあなたの人生に侵入してくるなら、とにかく距離をおくことを意識してください。
境界線をつくって自分を守り、人生を取り戻していくんです。
可能であれば離れて暮らすなどの物理的な距離、不可能なら心理的な距離をつくってください。
距離をつくろうとすると、多くの場合、過干渉の親は、「あなたのせいで私は傷ついた」とアピールすることで、あなたの罪悪感を刺激します。
そうすれば、今まで通りに事を進められると知っているからです。
いい子として育てられ、親の顔色を読むように訓練されているあなたにとって、親を傷つけたという罪悪感に打ち勝つことが容易でないことは理解できます。
でもそうする以外に、あなたも、お母さんも幸せになれる方法はありません。
それぞれが自分の人生を生きなければ本当の意味で、誰も幸せにはなれないからです。
今日の話皆さんはどう思いましたか?
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著者 心理カウンセラー/講演家 かなう美保
12歳までの記憶を失う体験をする。生まれつき重い障害の娘を自宅で看護し、自らの手の中で天国に送った。中学生の息子の頭にこぶし大の腫瘍ができ、頭蓋骨が3㎝の半円状に溶ける経験をした。発達障害が理由で先生からいじめられ不登校から引きこもりになった息子の話を聞き寄り添い、やがて息子は自ら勉強を始め大学に入学、社会復帰を果たした。
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