家事をやらない夫にイライラ
ある女性がこんな話をしてくれました。
「以前我が家では、あまり夫が家事をやらないので、私に大きな負担がかかってました。以前はそのことでよくケンカになっていたのです。」
「でもある時私が留守なら、夫はさっさと家事をやっていることに気づいたんです。ちゃんとやるときもあるんだなってわかったので、工夫してだいぶケンカが減りました。」
皆さんにも、こんなが悩みあるでしょうか?
働かないアリに意義がある⁉
最近読んだ昆虫学者の長谷川英介さんの「働かないアリに意義がある」という本の中に興味深い話がありました。
アリは、餌を見つけるとフェロモンという物質を出して仲間に知らせるのだそうです。
このフェロモンのおかげで、餌の大きさやどんな種類の餌か、どこに餌があるかまでわかるのだそうです。
匂いが地図の代わりにもなるってすごいですね!
でもアリの世界では、誰が餌を取りに行くか、誰が仕事をするのか、どうやって決めてるんでしょう?
アリには「あなたとあなた、現場に急行してください。」という命令を出すリーダーアリがいないんだそうです。
それなら「この間私が行ったから、今度はあなたが言ってよね」という風に、どこかの家庭と同じような会話があるんでしょうか?
アリの個性は感度の違い
どうやらアリの世界では、誰が餌を取りに行くか、働くかは、自主性に任されていて、気づいた人が行くというボランティア様式だそうです。
でもあれだけの数のアリが同居していて、命令を出すリーダーがいなくても、不平もなくちゃんと回っているのは不思議ですよね。
それは同じように見えるアリにも、それぞれ個性があるからだといいます。
個性というのは、餌が見つかったというフェロモン情報にすぐ気がつく感度の高いアリと、なかなか気がつかないアリの感度の違いなのだそうです。
餌がたくさんある場合は、一回行って帰ってきたアリたちが「まだ餌があるよ~!」とみんなでフェロモンたくさんを出します。
すると感度の低いなかなか気づかないアリも、ようやく気づいて「じゃあ、行くか~」と出て行くんだそうです。
でも、そうなるとすぐ気がつくアリばっかりが、いつも働いて、気がつかないアリは、いつもサボって楽してるってことですよね。
これってズルくないですか?
よく働くアリは腹が立たないんでしょうか?
サボりアリがいないコロニーは壊滅する!
ある実験では、感度の高いアリばかりの仮想のコロニーをつくったそうです。するとそのコロニーは、すぐ壊滅してしまったというのです。
なぜでしょう?
アリも動物なので、ある程度働けば疲れます。
感度の高いアリばかりのコロニーでは、みんなで仕事がなくなるまで働こうとするので、過労死するアリが出てしまったというんです。
でも普通の世界では、よく気がつくアリが疲れてくると、それまで休んでいたアリたちが代わりに働き出すので、疲れたアリは安心して休むんだそうです。
もしすべてのアリが一斉に働き、一斉に疲れて動けなくなるようなことが起これば、絶対に休めない卵の世話をするアリもいなくなってしまうので、そのコロニーは壊滅するしかないのだそうです。
つまり普段サボってる人がいることで、アリのコロニーは守られているとも言えるんです。
夫婦円満の秘訣
これはもしかしたら人間にも当てはまるかもしれないですね。
「いつも自分ばかりが働いて、相手は楽ばっかりしてる」そんな風に感じることってありますよね。
でも仕事に対する感度は、人間もアリも個性があるんです。
部屋が汚れているとすごく気になる人もいれば、全然気にならない人もいるし、洗濯物がたまっていても気にならない人もいれば、気になる人もいます。
夫婦喧嘩のもとは、物事への感度の違いともいえるかもしれません。
相手が自分と同じ感度でないことが、一緒に暮らしているとイライラの原因になってきます。
でもアリがイライラしないでいられるのは、自分と相手を比較しないからです。
アリは、自分のできる分だけ働いて、疲れたら休む、そうすると感度の低いアリもやがて気がついて働き出します。
私たちは、無意識に自分とは全く違う人、正反対のタイプの人、つまり感度の違う人をあえて選んで、結婚します。
相手が自分と同じ感度だと、アリと同じでその家は壊滅してしまうとしっているからかもしれません。
自分と全く同じタイプ、感度の人がもう一人家にいたら、落ち着かなくないですか?
だから感度が違う事は、決して悪いことではないんです。
自分が気になったときはやる。そして疲れたら休む。自分一人だったらそれだけですよね。
だから、相手が自分と同じような感度で、相手が動かないことに腹を立てない。
そんな風にシンプルに生きられたら、イライラはだいぶ減るはずです。
今日の話皆さんはどう思いましたか?
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著者 心理カウンセラー/講演家 かなう美保
12歳までの記憶を失う体験をする。重い障害の娘を自宅で看護し、自らの手の中で天国に送った。息子の頭にこぶし大の腫瘍ができ、頭蓋骨が3㎝の半円状に溶ける経験をした。特別養子縁組により血のつながらない子を我が子として育てた。発達障害のため担任からいじめられ不登校からひきこもりになった息子に寄り添い、やがて息子は大学に入学、現在は子供の気持ちがわかる小学校の先生として働いている。
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