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【感情のラベリングってなに?】
皆さんは 感情のラベリング、という言葉を聞きになったことがありますか?
感情のラベリングというのは心理学用語で「自分の感情を言語化する」ことを言います。
ネガティブなな気持ちで頭がいっぱいな時、皆さんはどんな風に対処していますか?
とにかく体を動かす!おいしいものを食べる!いいですよね!
【UCLAの恐怖克服の実験】
カリフォルニア大学ロサンゼルス校の心理学チームは、恐怖心克服の実験のため、クモ恐怖症がある人を集めて、3つのグループに分けました。
第1 グループには「クモなんて大したことない!と楽観的に言い聞かせる」ことで恐怖心克服を試みました。
第2グループは、「クモのことは忘れてなるべく他のことを考え、気を紛らわせる」ことで克服を試みました。
第3グループは「クモへの恐怖心を正直に認め、どうして怖いのか、どんなところが怖いのかなど自分の気持ちをと表現する」ことで恐怖の克服を試みたんです。
【かえって恐怖心が増した!?】
気を紛らわせたり、楽観視するという最初の二つの方法は、普段私たちが、身近に使っている方法ですよね。
でも3つ目はどうでしょう?
「嫌なことを思い返して、それをわざわざ言葉にするなんて、もっと悪くなりそう。怖くてできない。」と感じる方もいるかもしれません。
でもこの3つの方法で実験し検証してみると、最初の2つ、
気を紛らわせたり、楽観視するという方法では、かえって恐怖心が増すという結果が出たんです。
でも感情をラベリングした人たちは、
その時恐怖心が軽減しただけではなくて、長期的に見ても大きな効果がみられたんです。
この結論を皆さんはどう感じますか?
【前頭前野が活性化して、扁桃体の暴走を防ぐ】
私たちが怒りや恐怖などネガティブな感情をもつとき、脳内では扁桃体という原始的な部位が活性化して、ストレスホルモンが分泌されるそうです。
うつ病の方の脳内を調べると、扁桃体の過活動、そして前頭前野の活動の低下がよく見られると言います。
そんな時、自分の気持ちを言語化すると、
理性的な判断を司っている前頭前野が刺激されることになって、結果的に扁桃体の暴走を防いでくれるのだそうです。
言葉の力はすごいですね!
【感情の語彙を増やす】
「現代人の語彙力の低下が、メンタルヘルスの健康に影響を与えている」という 専門家もいます。
だから普段から「感情の語彙」を増やしておくことが役に立つんです。
一言で嫌な気持ちと言っても、それが怒りなのか不安なのか、恐怖や悲しみなのか、羞恥心、嫌い、孤独という感情なのかなどたくさんの種類がありますよね。
怒って嫌な気持ちのこともあれば、悲しくて嫌な気持ちになることもあるわけです。
だからその都度自分の気持ちにピッタリする言葉を見つけられるように意識してください。
そしてさらに感情のラベリングを効果的にするためには、自分の体の内側に自分の意識を向けて言葉を捜すことが有効です。
例えば腹が立つという時にも「カチンと来た」のか「カァーっと頭に血が上った。」のか「癇に障る」感覚なのかと、自分の気持ちに丁寧に聞いていくんです。
また10段階でいうとどのくらいの気持ちなのかとか、
「ザラッとした気持ちなったなのか「乾いた気持ちになった」のかなど、体に感じる感覚や質感、また色で表現するのもいいと思います。
そしてなによりもネガティブな感情をもつ自分のことを、非難しないで「そういう気持なんだね。」とニュートラルにありのままに受けとめてあげることが大切です。
今日の話皆さんはどう思いましたか?
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著者 心理カウンセラー/講演家 かなう美保
12歳までの記憶を失う体験をする。重い障害の娘を自宅で看護し、自らの手の中で天国に送った。息子の頭にこぶし大の腫瘍ができ、頭蓋骨が3㎝の半円状に溶ける経験をした。特別養子縁組により血のつながらない子を我が子として育てた。発達障害のため担任からいじめられ不登校からひきこもりになった息子に寄り添い、やがて息子は大学に入学、現在は子供の気持ちがわかる小学校の先生として働いている。
詳しいことは グレイスカウンセリング https://kanaumiho.com/
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