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復讐と幸せ、どちらが大切?
2011年に東日本大震災がありましたね。
12年たった今でも、あの時何をしていたかを言えるという方は多いのではないでしょうか。
大変な被災者の方を助けるため日本中から義援金が送られ、ボランティアをされた方もたくさんいらっしゃいました。
そんな中、あるご婦人が私にこう言ったんです。
「戦争で私が家を失っ時時ても、誰も助けてくれなかった。それなのに私の払った税金を、被災者に使うなんて許せない。それなら私がもらう!」
今は年金で豊かに暮らしているのに、そんな風に考える人もいるのだなとすごく驚きました。
歴史の中で戦争に負けた時、その国民の考えは2つに分かれるようです。
「今回は負けたけれど、次は絶対に敵を打ってやる!」と復讐を誓うタイプ、
それに対して「戦争をしても、いいことはなんてなかった。幸せのためにも平和が一番。」と考えるタイプです。
日本は唯一の被爆国で、たくさんの犠牲者を出しましたが、報復ではなく平和を選びました。
これは、日本人が最も誇れることだと私は思います。
もし復讐を誓っていたら、今のような豊かな日本にはなれなかったのではないでしょうか?
世代連鎖する人としない人
心理学では、よく虐待や暴力、生きづらさなど、家族が抱えている問題が次の世代にも連鎖するという話をします。
例えば、夫が精神的に自立していなくて、姑の言いなりなってきたために苦労したという女性が、
息子を夫と同じように過保護に育て、結婚した息子夫婦の間に入って、その関係を悪くすることは時々起こります。
こんな風に同じ問題が、次の世代に連鎖することは、ありますが、
でも実際には、連鎖する人は30~50%といわれ、連鎖しない人もいるわけです。
ではいったい何が違いをつくるんでしょう?
それは、自分が辛い思いをした時に、相手にも同じ思いを味わわてやりたいと考えるか、同じ思いだけはさせたくないと考えるかの違いのようです。
同じ思いを 味わわせたい
ある女性は、両親が離婚するという理由で、幼い時に父方の祖父母に預けられて育ちました。
両親の不仲は続きましたが、結局離婚はしないで、その後3人の弟や妹が生まれたそうです。
その兄弟たちは、親の元で育つことができました。
でも彼女がようやく家族のもとに戻れたのは、17歳になってからでした。
せっかく戻ってきたのに母は、祖母に育てられた彼女をとても嫌い、家の中に居場所がなかったと言います。
温かい家庭のはずだった…
「温かい家庭をつくりたい!」と夢みた彼女は結婚をして娘を生みました。
でも幸せそうな娘の顔をみると、無性に腹が立ってくるのだそうです。
「私には、こんな幸せはなかった。」
嫉妬の気持ちにかられると、娘にも同じ辛さを味合わせたくて、気づけば手を上げてしまうのだと話してくれました。
心の痛みを 幸せのはじまりにする
愛情不足で育った人は、幸せそうな子供を見ると、辛い過去の記憶がよみがえるものです。
それはみんな同じです。
でもそんな時、彼女がしたように、親への怒りが子供にむかって、仕返しという行動に現れると、それが家族の問題の連鎖させることになります。
中には自分がそうなることを恐れて、結婚自体をあきらめたり、結婚はしても子供を持たない選択をされる方もいます。
怒りというのは、悲しみや失望した結果生じる感情です。
幸せそうな子供を見て、「自分にはそれが手に入らなかった」と、悲しみを感じるのは 自然なことで、みんな経験します。
でもそれを仕返しの機会にするのではなくて、自分が癒される機会にすることもできるんです。
世代連鎖を乗り越える!
悲しみが湧いてきた時には、その気持ちを無理に抑えこまないでください。
恐れや不安など負の感情は、逃げれば逃げるほど自分の中で、自分の中で大きな力をもってしまうからです。
かわりに、「自分も愛されたかった。」という気持ちに目を向けて、「そうだよね。」と受け取ってあげてほしいんです。
涙が出るなら、たくさん泣いてください。
もし伴侶が子供をかわいがる姿を見て、心が騒ぐをなら、
その悲しみや寂しさを、伴侶に話して、あなたも甘えさせてもらってください。
恥ずかしいと言わずに、ぜひそうしてほしんです。
弱さを分かち合う事は、夫婦の絆を深めて思いやりが増します。
そして自分自身でも、自分を甘やかすようにして、たくさん愛情を注いでください。
そうすれば、心の痛みが徐々に癒されていきます。
普段なかなか感じられない自分の痛みに気づかせてくれる子供の存在は、けっして悪いものではなくて、
あなたの深い悲しみを癒し、欠けていた人生でピースを取り戻す機会をくれる存在です。
今日の話皆さんはどう思いましたか?
悩みはあなたと家族がもっと幸せになるための贈り物!
大丈夫!あなたにもできます!
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著者 心理カウンセラー/講演家 かなう美保
12歳までの記憶を失う体験をする。重い障害の娘を自宅で看護し、自らの手の中で天国に送った。息子の頭にこぶし大の腫瘍ができ、頭蓋骨が3㎝の半円状に溶ける経験をした。特別養子縁組により血のつながらない子を我が子として育てた。発達障害のため担任からいじめられ不登校からひきこもりになった息子に寄り添い、やがて息子は大学に入学、現在は子供の気持ちがわかる小学校の先生として働いている。
詳しいことは グレイスカウンセリング https://kanaumiho.com/
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