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日本人の15人に1人がうつ病

心の風邪ともいわれるうつ病。欧米では、20人に1人が慢性的にうつ病に悩んでいて、日本でも15人に1人がうつ病になると言われています。

うつ病の症状には、朝起きるのが辛い、食欲がない、いつも疲れているなどがあり、原因がはっきりとわかることもあれば、はっきりとしないこともあります。

憂鬱な気分になかったり、やる気が出ないということは、誰にでもありますよね。

でも長期間そこから抜け出せなくなってしまうのがうつ病です。

抗うつ剤の仕組み

私たちの脳の中では、セロトニアやドーパミンなどのモノアミンと呼ばれる物質が、心の安定や、やる気を保っています。

そんなモノアミンの量を調整して、症状を緩和するのが薬の仕組みなのだそうです。

でも厳密な手法で測った場合は、薬の効果は、残念ながら2割の人にしか出ないといわれています。

ただプラセボの服用でも、実役の倍の4割近い人に効果があるため、結果的に6~7割人は、薬の服用で症状が改善しているのだそうです。

そんなうつ病ですが、予防することができたら一番いいですよね!

うつ病にならないために、また軽いうつ症状を改善するために、普段からできることがあるんでしょうか?

うつ病になりやすい人は、自罰的傾向が強い

うつ病になりやすい人というのは、自罰的傾向が強いようです。

例えばテストの点が悪かった時皆さんは、どんな風に考えますか?

「自分の努力が足りなかった」と考えるでしょうか?

それとも「今回は運が悪かっただけ」と考えるでしょうか?

人間は、自罰的なタイプと他罰的なタイプに分かれます。

まったく同じ事が起こっても、自分のせいだと考える人と、人のせいだと考える人がいるという事なんです。

努力不足というのは、問題は自分にあるということですよね。

一方運が悪かったとか、あの人のせいというのは、原因は自分にはないということです。

問題を自分と結びつける傾向

行動を反省するための努力不足ということなら、次は行動を変えて挽回することもできます。

でも「自分は怠け者だから、努力が足りないんだ」と考えていたり、

「そもそも頭が悪いんだ」という風に、

問題を自分の人格や性格と結びつけてしまうと、その問題が今後も繰り返すということになってしまいます。

同じ問題が 未来も続くと考えれば、誰だって暗い気持ちにはなりますよね。

だから自罰的傾向の人の方が、うつ病にはなりやすいんです。

こんな風に話すと、「どうして自分は、自分を責めてばかりなんだ!」とすでに責めている自分を、さらに責めてしまうという事も起こります。これは、苦しいですよね。

自罰も、他罰もひとつの傾向

実際には、自罰的傾向も、他罰的傾向も、どちらがより良いというものではありません。

自罰的傾向は、裏に返せば、自分に厳しくて信頼のおける人ということになります。

また他罰的で、問題が起こるたび人のせいにしたり、言い訳ばかりしているのでは、うつ病にはならないかもしれませんが、やっぱり問題ありますよね。

だから大切なのは、やはりバランスなんです。

自分を責めすぎる傾向から抜け出すには

ではどうすれば、自分を責めすぎる自罰的な傾向から抜け出せるんでしょう?

クラーク大学のシモーヌ・シュナールたちは、うつ傾向の強い人は、悪い記憶ばかり思い出しがちということから、記憶の偏りをなくすための実験をしたそうです。

被験者に笑顔としかめっ面を、それぞれつくりながら家や車、犬や木などニュートラルな単語から何を連想するかをたずねました。

すると、しかめっ面をしている時は、嫌なことを思い出す確率がとても高くなり、笑顔をつくっている時は楽しいことを思い出す確率が高くなることがわかったんです。

つまり笑顔でいることで、楽しいことを考える機会が増え、自罰傾向が軽減したということです。

ピッツバーグ大学のヴァン・スべリング氏は、顔面麻痺の症状がある人が笑顔を作れる割合と、その人たちのうつの傾向について計測しました。

すると笑顔が難しくなった人ほど、うつの傾向も強いということがわかりました。

また皮膚科のエリック・フィンジ医師は、鬱症状の人に悲しみの表情を抑えるボトックスを注射をしたところ、9人全員のうつの兆候が消えたと発表しています。

そして2019年にイグ・ノーベル心理賞を受賞したドイツのフリッシュ・ストラック博士は、

横向きにペンをくわえて笑顔の状態で漫画を読んだ人は、同じ漫画でもより面白く感じられたという結果を発表したんです。

つまり普段から特に楽しいことがない時でもりあえずペンを口に加え、もしくは口角を横にひいて、笑顔を作り、それにプラスして多少の言い訳は自分にゆるすことが、結果的にうつ病の予防になるということなんです。
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著者 心理カウンセラー/講演家 かなう美保  
12歳までの記憶を失う体験をする。重い障害の娘を自宅で看護し、自らの手の中で天国に送った。息子の頭にこぶし大の腫瘍ができ、頭蓋骨が3㎝の半円状に溶ける経験をした。特別養子縁組により血のつながらない子を我が子として育てた。発達障害のため担任からいじめられ不登校からひきこもりになった息子に寄り添い、やがて息子は大学に入学、現在は子供の気持ちがわかる小学校の先生として働いている。 

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