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相手を尊重する人と しない人

皆さんは、韓国の人気SNS 作家のクルベウさんをご存知ですか?

今日は、私の出会ったクルベウさんの言葉から抄録してご紹介したいと思います。

ある時クルベウさんは酒類の工場を経営している社長さんからこんな話を聞いたそうです。

その社長さんは若い頃、様々な業種にお酒を配達する仕事をしていたそうです。

そこでいろんな経営者さんたちと接する中で、世の中には、人に親切な人と不親切な人、つまり相手を尊重できる人と尊重しない人、2種類の人間に分かれると感じるようになりました。

当時若い青年だった社長さんは、地位や名誉などなにもありませんでした。

そんな自分にも、親切にしてくれる人もいれば、理由もなく不親切で、自分をまったく尊重してくれない人もいたといいます。

親切な経営者さんに会う日は、朝から気分がよくて、自分にも自信がもてる気がしました。

でもひどく見下す態度をとる経営者と会わなくいといけない日は、朝出かけるのも億劫で、なんだか自分の心が委縮していくような気がしたそうです。

周りに嫌な人が、増えていく

そこで社長さんは「自分自身はどんな人にも、思いやりを持って接することにしよ!」と決めました。

だから自分に不親切な人にも、親切に接したんです。

でもそれを続けるうちに、なんだか心が疲弊して、だんだん自分が壊れていくような気がしたそうです。

相手を尊重しようとして、本当は譲りたくないことまで自分を犠牲した結果、自分の周りには、嫌な人がどんどん増えていったといいます。

そこで社長さんは「気の合う人やいい人には自分の時間をたくさん使うけれど、自分の人格を否定するような人には、無理に人生を費やさない。」と決めることにしたそうです。

「結局人間は、どのくらいお金を持ってるとか、どんな容貌だとか、話術にたけているとかそういう事は短期的な関係では、役に立つかもしれないけれど、

長い人間関係では、相手を尊重できるとかどうかが大切なことなんだ。」と考えるようになったからです。

皆さんは、どう思いますか?

先に親切にすれば、親切のお返しは必ず来る?

「自分が親切にしてたら、いつかきっと相手もわかってくれて、やがていい関係にかわれるはず。」そんな風に自分を説得しながら、利用される関係を続けてしまう事があります。

でもそういう関係は、心に傷を残して終ることが殆どですよね。

相手に受けいれてもらうために、自分を曲げて相手に会わせることに慣れてしまうと、あなたから奪い取ることしか考えない人を、周りに集めてしまう結果になるからです。

人をモノとして捉える人たちーモラハラの正体

相手を尊重しない人というのは、自分以外の人をモノのようにしかとらえられない人たちです。

これは幼児性の一つです。つまり人間的に未熟という事です。

すべて自分の思い通りに物事が運ぶのは当然だと考え、相手の気持ちは尊重しない、なぜなら自分は特別な人間だからと考えているんです。

これがモラハラの正体です。

人間は一人一人にそれぞれの気持ちがあって、自分と同じように、相手にも人格があるという事がわからないんです。

話しても、モラハラの人は変わらない

そして「きっと、いつかわかってくれるはず。」と自分を曲げて、親切にすることは、その人たちが、人間として成長する機会を奪っていることになります。

でももし、自分にとって大切な人がそういう人だったら、どうすればいいんでしょう?

たくさん話をして、説明したらわかってくれるんでしょうか?

残念ながらいくら言葉を尽くしても、その人たちが変わることはありません。

人間が成長するのは、今までの方法が、うまくいかなくなって、行き詰まった時だけだからです。

わがままな人たちは特にそうです。

だからまずあなたが自分を尊重して、自分の気持ちを大切にしてあげてください。

そして相手が変わらず一向にお返ししないことに、腹を立てるのではなく、お返しが無いと腹が立つようなことは、最初からやらないことです。

「こんなにやってあげたのに、相手は変わらない。」と嘆くのは、厳しい言葉を言うなら、それは愛情からでた親切ではなくて、

あなた自身も、相手を自分の思い通りに変えようとしているという事なんです。

だからたとえ相手があなたを認めなくても、あなた自身が自分を認め、自分の存在を大切にしてください。

そうすると、あなたの周りには、あなたを大切にする人がたくさん集まってくるようになります。
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著者 心理カウンセラー/講演家 かなう美保  
12歳までの記憶を失う体験をする。重い障害の娘を自宅で看護し、自らの手の中で天国に送った。息子の頭にこぶし大の腫瘍ができ、頭蓋骨が3㎝の半円状に溶ける経験をした。特別養子縁組により血のつながらない子を我が子として育てている。発達障害のため担任からいじめられ不登校からひきこもりになった息子に寄り添い、やがて息子は大学に入学、現在は子供の気持ちがわかる小学校の先生として働いている。 

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