seesaaブログで300万アクセス達成しました!いつも聴いてくださってありがとうございます!
Spotify Podcast「悩みは神様からの贈り物」はこちらからも!
親を殺す以外の道を見つけることができなかった
昨年、19歳の男の子が両親を殺害し、24年の懲役を受けるという判決が出ました。
その事件の後でよく聞くようになった「教育虐待」という言葉、皆さんはご存知でしたか?
その男の子は、小さい頃から勉強のことで親に激しく罵られ、暴力を振るわれていました。
だから「いつか、仕返ししてやる!」という思いが、辛い生活の生きる支えだったといいます。
やがて「親に仕返ししなければ、自分の生きてきた意味を否定することになる。」とまで考えるようになり、殺害に及んだそうです。
裁判の時20歳そこそこで、24年の判決を受けたその男性は
「自分には、親を殺す以外の道は見つけることができなかった。でも今は後悔している。」と語りました。
教育虐待とは
教育虐待という言葉は、2011年に武蔵野大学の武田信子教授が、日本子供虐待防止学会で、発表したことをきっかけに使われるようになった新しい言葉です。
主に親の思い通りに勉強しない子供を、精神的に追い詰めるほど叱ったり、暴力をふるって言うことを聞かせることをいいます。
言葉としては新しくても、虐待だと認識されなかっただけで、実際には教育虐待は学歴社会の存在と同時に存在していたと思います。
教育虐待の起こる家庭とは
教育虐待は、どんな家庭に起こるんでしょう?
教育虐待は、親が高学歴だったり、社会的地位の高い家庭で起こるのが、大きな特徴です。
でもこの事件のように、親が自分の学歴に劣等感を感じていて、その結果子供の学歴にこだわりをもつようになり、教育虐待が起こるケースもあります。
熱心な教育と 教育虐待のちがい
「子供の将来のため」という言葉は、教育虐待の親からよくでる言葉です。
子供の幸せを親が願うのは、自然なことですが、熱心な教育と教育虐待の線引きは、どこなんでしょう?
教育虐待する親は、子供を自分の一部のように捉えていて、自分の付属品のような感覚です。
「子供は、自分と別人格」という意識がとても希薄なんです。
たとえ社会的に責任ある立場の人でも、人格的に未熟で自分と子供が分離できていません。
また子供は自分を引き立たせるツールのように考えている節もあります。
高級バッグや車を自慢するように、子供の学歴を親が誇れるという、社会的背景も確かにあるので、教育熱心と教育虐待は紙一重なんです。
つづく教育虐待の後遺症
「教育虐待は子供のためなのだから、他の虐待に比べてそんなに問題はないだろう。」と
考える人も多いのですが、実際には大人になっても、その影響で苦しむ方がたくさんいます。
教育虐待の被害者の人は、「自分がない。」感じることが多いようです。
人格を無視されて、親の願望や人生を、代わりに生きてきたのですから、そう感じるのは当然です。
そのため自分に自信が持てない、自己肯定感が低いという事はよくあります。
限界を超えて頑張り続けなくなくではならなかったことで、うつ病や無気力、燃え尽き症候群になる方もいます。
自分の人生に親が侵入し続けていたため、人との距離感がわからなくて、人間関係の悩みを抱えることになったり、
親と同じことを自分もしそうで、結婚や子育てが怖いという話も、よく聞きます。
つまり教育虐待も、他の虐待と同様に大人になっても続く大きな影響があるという事です。
教育虐待を防ぐには
教育虐待は、どうすれば防げるんでしょう?
私がよく思うのは「迷いのない親は、怖い。」ということです。
普通は迷ってばかりというのは、良くないことですよね。
でも子育てに関しては、迷うのは当然で、迷いのない人はむしろ、病的だと思うんです。
子供というのは、目まぐるしく成長します。
赤ちゃんから大人になるまで、何度も生まれ変わるかのように、心も体も変化し成長していきます。
また同じ親の兄弟でも一人一人の性格や興味、性別も違います。
今その子に何がベストかは、刻一刻と変化するんです。
だから「厳しすぎたかな?甘すぎかな?」と迷いながら育てるのが当然なんです。
迷いのない子育て、「この子の幸せは、これしかない」と決めつけるのは、むしろ子供を見ていないということだと思います。
子供の心に関心をもつ
それが本当に子供のためなのか、実は親のためなのかという線引きは、子供の心に関心があるかどうかでわかります。
叱られた子供の心の痛みを、親が感じとるなら、そんな親が虐待に走るようなことは絶対ありません。
悩みはあなたと家族がもっと幸せになるための贈り物!
大丈夫!あなたにもできます!
毎週金曜日に配信します!
著者 心理カウンセラー/講演家 かなう美保
12歳までの記憶を失う体験をする。重い障害の娘を自宅で看護し、自らの手の中で天国に送った。息子の頭にこぶし大の腫瘍ができ、頭蓋骨が3㎝の半円状に溶ける経験をした。特別養子縁組により血のつながらない子を我が子として育てている。発達障害のため担任からいじめられ不登校からひきこもりになった息子に寄り添い、やがて息子は大学に入学、現在は子供の気持ちがわかる小学校の先生として働いている。
詳しいことは グレイスカウンセリング https://kanaumiho.com/
Facebookアカウント https://www.facebook.com/mihokanau
Instagram https://www.instagram.com/mihokanau/?hl=ja
こちらをポチッとして、生声のメッセージをSpotify podcastで「悩みは神様からの贈り物」を聞いてくださいね!
(Spotify podcastの「悩みは神様からの贈り物」をフォローしてもらえたら励みになります!)