夏休みのため次回は9月6日!
皆さま、健やかな夏をお過ごしください!

こちらから、フルメッセージをお聴きいただけます!

レジリエンスってなに?

レジリエンスという言葉を、皆さんもどこかでお聞きになったことがあるのではないでしょうか?

レジリエンスという言葉は、元々物理学のもので、外からの衝撃で形変わってしまった物質が、元の形に戻ろうとする、回復力を言います。

そこから派生して環境学や経済学、そして心理学などの分野でもレジリエンスという言葉が、使われるようになっていきました。

ところで、レジリエンスのある人と聞くと、皆さんはどんな人をイメージしますか?

なにがあっても全然傷つかない強靭な精神の持ち主を、イメージする方かもしれません。

でも実際には、傷つきやすい人がレジリエンスが低いということは、ありません。

レジリエンスというのは回復する力という意味ですよね。

だから、繊細で感受性の強いがゆえに、傷つきやすい人であっても、レジリエンスを高めることで、その長所を失わずに回復する強さを身につけることができるんです。

つらい逆境から、しなやかに回復しながら、強く生き抜いていく、そんなレジリエンスを身につける方法について、今日はお話しします。

レジリエンスの高い人と、低い人の違い

ところで、レジリエンスの高い人と、低い人はどこが違うんでしょう?

レジリエンスの高い人と、そうではない人の違いの一つは、問題が起こった時に、反応をするのか、対応をするのかの違いです。

物事に反応している状態というのは、自動販売機のような状態です。

誰かがあなたのA というボタンを押すと、あなたからAの感情やAの態度などの反応が、自動的に出てきます。

つまり相手がどのボタンが押すかで、自分の反応は決まってしまって、自分では選べない状態、それが反応している状態です。

反応している状態では、周囲に振り回されることになります。

それに対してレジリエンスの高い人は、相手がAのボタンを押しても、それに対してどう対応するかを、自分が決めることができるんです。

人生の主人公は自分

レジリエンスの高い人というのは、自分の人生の主人公は自分という捉え方をしています。

それに対してレジリエンスの低い人は、みんながやるなら自分もやる、みんなが買うなら自分も買うという風に、人生が他人任せという傾向が強いんです。

そのために、褒められるとうれしくて舞い上がるけれど、批判されると落ち込んで相手を嫌いになるということが起こるんです。

行動を起こす

レジリエンスの高い人は、なにか問題や悩みが起こった時、その問題を解決するために、自分、自ら行動を起こすのが大きな特徴です。

でもレジリエンスの低い人は、待ちの姿勢、受け身の対応が多いんです。

そのため自分の人生に問題がおきたことを、嘆いたり、愚痴ったり、誰かが何とかしてくれるのを待っていたり…

自分ことを問題解決のできない無力な存在と捉えてしまっているんです。

そのために被害者意識にも陥りやすいんです。

レジリエンスの高い人になるために

でもどうしたら自分が人生の主人公である、レジリエンスの高い人になれるんでしょう?

それには、まず「自分の人生の主人公は自分」ということを、意識して生活することです。

みんなが持ってるから自分も欲しい。と考える代わりに、毎日食べる物でも、身につける物でも、自分はこうしたいからこれを選ぶ!これが好きだからこれにする!という体験を積み重ねていくことです。

日々小さな選択を続けることで、自分の人生の主役は自分自身で小さな子供のような非力な存在ではなくて、自分にはコントロールする力があるという、コントロール感覚が養われていきます。

そして悩みや問題が起きた時に、その出来事が起きたことには意味があると考えることです。

たとえあなたにとってそれが起きてほしくなかったつらい出来事だったとしても、そこに必ず意味があると考えることです。

意味のないことがあなたの人生に起こるはずがないからです。

今あなたが抱えている悩みや問題には必ず意味があって、やがてその問題はあなたの糧になり、あなたの人生をより豊かなものにしてくれるからです。

実際にそうなんですから。

あなたも逆境をものともしないレジリエンスの高い人に必ずなることができます!

悩みはあなたと家族がもっと幸せになるための贈り物!
大丈夫!あなたにもできます!

毎週金曜日に配信します!夏休みのため次回は9月6日!
著者 心理カウンセラー/講演家 かなう美保  
12歳までの記憶を失う体験をする。重い障害の娘を自宅で看護し、腕の中で天国に送った。息子の頭にこぶし大の腫瘍ができ、頭蓋骨が3㎝の半円状に溶ける経験をした。特別養子縁組により血のつながらない子を我が子として育てている。発達障害のため担任からいじめられ不登校からひきこもりになった息子に寄り添い、やがて息子は大学に入学、現在は子供の気持ちがわかる小学校の先生として働いている。 

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