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もし、いくらでもお金があったら!?

もし皆さんが、一生かかっても使いきれないほどのお金を手にしたとしたら、いったいどんな風にそのお金を使いますか?

今日は、森博嗣 さん「お金の減らし方」というちょっと面白いタイトルの本を参考にしながら、
お金に振り回されない生きかたについて考えたいと思います。

値段を決めるのは誰?

ふつう売っているものには、値段がついていますよね。

そしてその物の価値というのは、その払う金額、つまり値段が高いか安いかによって決まります。

でも値段は、誰が決めてるんでしょう?

そうですよね!

ふつう値段は、売っている人が決めています。

でも、私たちは、いつも、その誰かがつけた値段通りに買うわけではないんです。

「ちょっと高いな…」と思えば、たとえ必要なものでも、その時は買わないで、他の店にいったり、安くなるバーゲンまで待ったり、他のもので代用したりしますよね。

つまり私たちは、売っている誰かがつけた値段とは違う、

自分なりの「このくらいなら払ってもいい…」という価値を、それぞれのモノに割とはっきりもっているという事なんです。

そう考えると、モノの価値や値段は自分で決めているとも言えます。

お金を使う目的?

私たちがお金を使う目的というのは、主に2種類あると 森さんは言います。

一つは「人に見せるため」、もう一つは「自分の満足のため」だそうです。

人に見せることが目的の場合は、そのモノの価値は、自分が欲しいモノを持ってる人を見た時に、

自分がどのくらい羨ましくなるかで、決まってきます。

そして羨ましがりな人ほど、

自分が持っている時は見せびらかすことで、周りを羨ましがらせたいと考えるんだそうです。

そして、それが今のSNSに流行にもつながっていると言います。

確かにそういう面はあるかもしれないですね。

見せるために使うと振り回される

ただ、人のためにお金を使うと、私たちはお金に支配されて、お金振り回される人生になってしまうんです。

見せるためにお金を使いだすと、周りがいいと思うものにお金を使うので、流されて、自分が本当に欲しいものがわからなくなってしまんです。

その状態は自分を見失っている状態と同じです。

お金がないからできない!?

私たちは「お金がないからできない。」とよくいいますよね。

でも森さんはそういう人にあうと「もしお金があったらどうするか。」と、具体的に質問していくそうです。

するとほとんどの人は、すぐに答えにつまってしまうといいます。

つまり問題はお金ではなくて、自分が本当にやりたいことがわからなくなっていることが本当のが問題なんです。

とは言っても

「そんなことを言っても、絶対に手に入らないような 高いものだってある!」って思いませんか?

でも人間は、絶対手に届かないようなものは、本気で欲しくはならないといいます。

確かにそうかもしれません。

自由なお金があれば なんでも手に入る⁉

好きなものにお金を使って自由に生きている人を見ると、「自由にできるお金があるから、好きなことができるんだ。」と私たちは考えます。

でも実際は、逆なんです。

自分の欲しいものをきちんとわかっていて、それがはっきりしている人が、そのお金をつくるための努力をした結果、それが自分のものになったというのが事実なのだそうです。

自分の人生に何がほしいのかが、はっきりしていない状態だと、みんなが持ってものを何となく買ってしまうから、欲しいものを買うためのお金が足りなくなってしまうというんです。

お金の価値を決めるのは自分

お金って目的ではなくて、あくまでも私たちを幸せにする手段ですよね。

価値はお金自体にあるのではなくて、お金と交換することで手に入る私たちの満足感にあります。

もちろんそれは自分のためだけでなくて、誰かのためにお金を使う満足も意味しています。

満足のためにお金を使う

では満足するためにお金を使える人になるには、どうすればいいんでしょう?

それにはまず、どうすれば自分が満足するかを理解することから始める必要があります。

そのためには自分が楽しい、面白い、気分がいいと感じることにまずフォーカスします。

そして人が何と言おうと、自分が楽しいと思うもの、価値があると感じられるものにお金を費やしていくということです。

そうすることで、自分は本当は何が好きで、何に満足を感じる人なのかが、どんどん分かってきます。

人と比べることをやめて、自分にとって価値があることに、お金を集中して使うようになると人生の満足感が抒情に上がってきます。

本当のお金の価値は、他の人が決めた値段で決まるのではなく、お金を費やすことで生じる自分の満足感が決めるからです。

「人に評価されなければ価値がない。」と考え始めると、お金に振り回される人生になっちゃうんです。

だから人間関係や、自分の立場とか、人がどうか思うかを一旦横に置いて、「自分が自分を評価して、そして、自分が満足にできる事に大切なお金を投入する。」

そんな風に、じぶんが満足できる生き方をしていきたいですね!

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著者 心理カウンセラー/講演家 かなう美保  
12歳までの記憶を失う体験をする。重い障害の娘を自宅で看護し、自らの手の中で天国に送った。息子の頭にこぶし大の腫瘍ができ、頭蓋骨が3㎝の半円状に溶ける経験をした。特別養子縁組により血のつながらない子を我が子として育てている。発達障害のため担任からいじめられ不登校からひきこもりになった息子に寄り添い、やがて息子は大学に入学、現在は子供の気持ちがわかる小学校の先生として働いている。 

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