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4人に一人がDVの経験!

DV、ドメスティックバイオレンスという言葉は、今では知らない人がいないほど身近な言葉になりました。

DVは、恋人や配偶者やなど、身近な人から振るわれる肉体的また 精神的な暴力をさします。

2020年の内閣府の調べでは、4人に一人の女性が、配偶者からの暴力を受けたことがあると発表されています。

私たちの身近なところにある DV 問題ですが、なぜ DV は起こるんでしょう?

どうして被害者たちは、逃げられないんでしょう?

今日はそんなDVについて考えたいと思います。

二つの心理

DVの加害者になる人には、相反する二つの心理が内在しています。

それは相手を思い通りに支配したいという心理と、相手に自分を受け入れてもらいたいという心理です。

DV 加害者には、「ありのままの自分を愛してほしい。」「どんな自分も受け入れてほしい。」という欲求があります。

でもこれは、すべての人が持っている欲求です。

それが極端な形になっていくと、

暴力を受けても自分を見捨てない=「相手が本当に自分を受け入れているかを試す方法は 暴力」というおかしな理屈になるんです

逃げられない心理

でもなぜ、被害者は暴力を振るわれても逃げられないんでしょう?

幼い頃に、自分の気持ちを大切にしてもらえた人は、大人になって人間関係を作る時に、どこまでが相手を許容する範囲なのかがはっきりしています。

自己肯定感が育っているからです。

でも、子供の頃から暴力を振るわれていたり、また日常的に暴力を目にすることの多かったDV 被害者の人は、

暴力になじみがあるため、 実際に相手に暴力を振るわれても、すぐには自分を守る心の警報が鳴らないんです。

それが早い段階で、相手から逃げられない原因になっていきます。

それに加え、「お前のせいだ。」「お前が悪い。」と責められて育つ環境だった人も多く、

暴力を振るわれても
「自分にも悪いところがあった。」「怒らせた自分の責任。」と考えしまいやすいんです。

耐えることが当たり前

普通なら、理不尽な怒りをぶつけられれば、そういう相手には腹を立て、自分を守ろうとするものです。

でも耐えることが当たり前の環境で育った人は、大人になって逃げることができる立場でも、逃げる事よりも、無意識に耐えるという反応がでてきてしまうんです。

また多くの被害者は、子供の時からアダルトチルドレンとして育っていることが多く、

「自分がいなくなったら、この人はひとりぼっちになってしまう。」

「この人を受け入れてあげられる人は、自分しかいない。」と相手に責任感を感じて、離れられなくなることもよく起こります。

DVはしつけの延長⁉

DV の加害者は、自分を受け入れてほしい、ありのまま愛してほしいという欲求の他に、相手を自分の所有物と捉え、自分が相手を支配することを当然のように考えている節があります。

これは普通、幼児が母親に抱く考え方です。

つまり、相手を所有しようとするのは幼児性の表れです。

暴力を振るう人は、一見強い人間のように見えますが、実際には、感情のコントロールができない未熟な幼い子供と同じ状態なんです。

加害者は「自分が相手を支配することは当然だ」という思いから、相手に対して、しつけのような感覚をもっていることが多く、

暴力を振るいながらも「わかってもらえなかった自分の方が被害者」のように感じていたり、

実際相手に暴力を振るっているという事にすら無自覚で、罪悪感を覚えることが殆どないのも特徴です。

ちゃんと察するべきなのに暴力になるほど自分を怒らせた、相手に責任があると考えていることが多いんです。

被害者なのに責任を感じてしまう

「オレを怒らせたお前が悪い」と言われてきた被害者も、自分に責任があると考えていることが多く、

「暴力はふるう方が悪い」「暴力はふるう人の問題だ」とシンプルに考えることが、簡単にはできません。

本来自分のものではないはずの罪悪感が、まるで自分の皮膚のように張り付いてしまっているんです。

また「私がいなくなったら、この人はやっていけない。」というような母親的な責任感を感じて、相手から離れられなくなる傾向も多いんです。

怒りと謝罪のサイクル

DV には、怒りと謝罪のサイクルがあることはよく知られています。

たいていのDVは、怒りが爆発した後にハネムーン 期が訪れます。

内心見捨てられたら生きていけないと感じている加害者は、怒りを爆発させた後に、突如として優しくなります。

心から相手に謝罪をし、もう暴力は振るわないと約束するんです。

そして被害者も、その言葉を信じます。

でも暴力は止みません。結局エスカレートしながら、継続していくことになります。

DVから抜け出す

DVの関係から抜け出すには、決してお互いの間だけで解決しようとしないことが大切です。

まず実際に距離をおき、自分を守ること。

そして、DVの場合心理カウンセラーなどの第三者の介入を考えることが必要です。

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著者 心理カウンセラー/講演家 かなう美保  
12歳までの記憶を失う体験をする。重い障害の娘を自宅で看護し、自らの手の中で天国に送った。息子の頭にこぶし大の腫瘍ができ、頭蓋骨が3㎝の半円状に溶ける経験をした。特別養子縁組により血のつながらない子を我が子として育てている。発達障害のため担任からいじめられ不登校からひきこもりになった息子に寄り添い、やがて息子は大学に入学、現在は子供の気持ちがわかる小学校の先生として働いている。 

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