素敵なクリスマス&お正月をお過ごしください!今年も聴いてくださってありがとうございます!
次回は来年1月10日です!
こちらから、フルメッセージをお聴きいただけます!
狂気の天才 土屋正美
30年前の地下鉄サリン事件。
通勤ラッシュの地下鉄に猛毒サリンが蒔かれ、13人の死者、5800人の負傷者をだしました。
今もまだその後遺症で苦しんでおられる方がいらっしゃる、史上最悪の無差別テロです。
この事件の背後には、もしこの人がいなければこの事件は起こらなかったと言われている、狂気の天才土屋正美元死刑囚の存在がありました。
土屋は幼い時、内気な男の子でした。
高校で化学に興味を持った土屋は筑波大学に進学、そして大学院の博士課程にも進みました。
土屋の前には輝かく未来があったのに、なぜは道を外れてしまったんでしょう?
自分は無意味な存在
土屋は、才能があり能力も高かったのに、コンプレックスが強く、自分に自信がもてない人でした。
「自分は無意味な存在で、自分の居場所はどこにもない。」と感じていたのです。
そんな土屋は、友人に誘われたことがきっかけで、オウム真理教に入信しました。
そして、あの地下鉄サリン事件が起こったのです。
誰が、サリンを製造したのか?
捜査を進める中で事件解決には、どうしても明らかにしなくてはならないことがありました。
それは「誰がどうやって、サリンを製造したのか。」です。
でも、土屋は、瞑想するように目をつむり、黙秘を貫きました。
そんなとき捜査員が助けを求めたのが、科学捜査班の服藤(ハラフジ)恵三さんでした。
科学の専門家である服藤さんは、部屋中にいっぱいある段ボール百箱に及ぶ資料を入念に一つひとつ調べていきました。
でも捜査が進むにつれ、首謀者の麻原逮捕のためには、土屋の証言がどうしても必要になっていきました。
「もしかしたら、科捜研の服藤さんが、土屋の黙秘崩すきっかけになるかもしれない…」
そう考えた捜査幹部は一縷の望みをかけ、本来被疑者とは面会しない科捜研の服藤さんに土屋との対面を頼みました。
服藤さんと土屋はいったいどんなやり取りをしたんでしょうか?
二人の対話を通して事件は解決するんでしょうか?
科学捜査班 服藤恵三VS 土屋正美
二人きりで対面した服藤さんは、「君の論文を読みました。面白い研究をしていたんだね。」と土屋に話しかけました。
徐々に服藤さんの話に耳を傾けて聞くようになっていった土屋に
「大学院に残っていれば、教授にもなれたんじゃないの?」と服藤さん言うと
「僕なんか無理ですよ。教授になれるほど能力ないし、挫折しかかってたんです。」と土屋は答えました。
でも、二人の会話がオウムに及び、記録係が入室した途端、土屋は再び完全黙秘に入ってしまいました。
記録係が部屋を出て、再び2人きりになった時、「自分と土屋の共通点は科学しかない」と考えた服藤さんは、
それまで自分が隅々まで読み込んできた土屋のノートのサリンの生成工程や化学式などを無言のままゆっくりと、白紙の上に書き始めたそうです。
土屋は、服藤さんの書いた化学式 やデータを徐々に気にし始めました。
それまで読み込んできた内容を、ひたすら白紙の上に書き続け5時間が過ぎた時、服藤さんは、土屋のノートの片隅にあった一つの化学式を思い出しました。
それは150を超える世界中のサリンに関する論文を読んできた服藤さんでも見たことのない、非常に特殊な化学式でした。
その化学式というのは、日本にサリン生成の情報が一切なかった当時、土屋がサリンの化学記号を分解して独自に自分で考えだしたサリンの合成法だったんです。
服藤さんが、土屋の資料を徹底的に読みこんでいなければ、けして気がつくことのないものでした。
服藤さんが化学式を書き始めると、土屋はそれをしばらく見入ったあと、目をつむったまま天を仰ぐようにして、体を前後に揺すり始めたそうです。
土屋の手も指も小刻みに震え、動揺しているのは明らかでした。
語りだした土屋
「土屋が落ちた!」
服藤さんとの対面から数日後、それまで黙秘を貫いていた土屋が供述を始めました。そしてそのことが事件を解決へと導いていったんです。
事件解決に署内が湧きあがる中、服藤さんは一人複雑な思いに駆られたといいます。
「もしもっと早く、たった一人でも土屋を認めて、理解してくれる人物に彼が出会っていたら、この事件は起こらずに済んだのかもしれない…」
自分をわかってくれている人がいれば…
どんな人にも、自分を認めて、わかってくれる人が必要です。
世界にたった一人でもそういう人がいてくれいたら、どんなつらいことがあっても、私たちはまた立ち上がっていくことができるんです。
皆さんには、そういう人がいらっしゃいますか?
「そんな人私にはいない…」もしそう思うなら、それは、すごくつらいことですよね。
でも大丈夫!あなたも、いずれ必ずそういう人に出会えるからです!
Merry Christmas to you!
「ひとりのみどりごが、われわれのために生まれた。ひとりの男の子がわれわれに与えられた。」
今日の話皆さんはどう思いましたか?
悩みはあなたと家族がもっと幸せになるための贈り物!
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著者 心理カウンセラー/講演家 かなう美保
12歳までの記憶を失う体験をする。重い障害の娘を自宅で看護し天国に送った。中学生だった息子の頭にこぶし大の腫瘍ができ、頭蓋骨が3㎝の半円状に溶ける経験をした。発達障害のため担任からいじめられたことが原因で高校を中退し、ひきこもりになった息子に寄り添う。やがて息子は大学に入学、現在は自らの経験を生かして子供の気持ちがわかる小学校の先生になっている。特別養子制度により血のつながらない子を我が子として育てた。
詳しいことは グレイスカウンセリングhttps://kanaumiho.com/
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