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人に頼むのは 難しい?

皆さんは、人に物を頼むのが得意な方ですか?

「本当は助けてもらいたいのに、つい一人で頑張ってしまった。」という経験のある人は多いかもしれません。

特に幼い時甘えられない環境だった人は、この傾向が強いんです。

実は、私自身も頼み事は、決して得意な方ではないんです💦

だから今日はご一緒に、社会学者ハイディ ・グラント博士の「人に頼む技術」という本を参考にしながら、頼みごとが上手になる秘訣を考えてみましょう!

でもなぜ私たちは、人に物を頼むのが苦手なんでしょう?

いろんな理由がありますが、

「せっかく頼んでも、きっと断られるかも…」と心配したり、

相手の負担になってしまって、関係が悪くなることを恐れてたりするのではないでしょうか?

でもグラント博士は、こう言うんです。

「人間は、人を助ければ助けるほど、自分の人生の満足度が上がっていく。」

助けるほど、人生の満足度が上がる

お願い事をして、もし相手も幸せになってくれるなら、頼み事もグッとしやすくなりますよね!

頼まれた相手が実際に喜んでくれるかどうかは、自主性という言葉がカギなんだそうです。

「やってあげてよかった~」と相手が思うには、「自分から進んでやる」ということ必要だからなんです。

なぜなら「やらされた。」と思った途端、喜びどころか怒りに傾くこともあるからです。

NGな頼み方4種類

では最初にやってしまいがちなNGな頼み方を、4種類見ていきたいと思います。

NGな頼み方1、謝りすぎ

「悪いんだけど…これお願いしてもいい?忙しいのは知ってるから、本当は頼みたくないんだけど…。本当にごめんね…」

こんな風に、謝まりすぎてしまうことってありますよね。

でもこんなに謝られると、断りづらいし、気分よく引き受けることにもなりません。

NGな頼み方2、言い訳のしすぎ

「こんなこと普段は私、人に頼まないんだけど。」

「他に誰かいれば、あなたにわざわざ頼むこともないんだけど…」

こんな風に言い訳のしすぎもNGです。

NGな頼み方3、「簡単だからいいでしょ?

何とか相手にやってもらおうとして「簡単だから…」とか「大したことないから…」もしくは「楽しいから!」といってしまう事ありますよね。

でもそうすると相手は、なんだか自分の時間や仕事を雑に扱われているように感じます。

誰かを助けることは、プレゼントなんです。

たとえ小さなものでも、プレゼントには気持ちがこもってますよね。

「簡単」か「楽しい」かは、引き受けた本人が決めることです。

「大したことない」といわれてしまうと、せっかくのプレゼントなのに「安いからこのくらいはいいでしょ!」と言われるようなものなので、興ざめしてしまうんです。

NGな頼み方4、順番

「この前は私がやったよね。だから今回はお願いね!」

これは夫に頼みたいとき、妻がやってしまいがちな頼み方です。

「順番だから、平等」ということですよね。

でもこの方法も、頼まれた人は自主的にやっているとはいえないので、喜びはゼロなんです。

学校のPTAなどもこの手法ですよね。

だから「やりたい!」という人がどんどんいなくなってしまうんです。

いくら平等でも、そこには自主性がないからです。

頼まれた人が 幸せになる頼み方

では、どうしたら、頼まれた人が幸せになる頼み方ができるんでしょう?

人を助けることは、いつも簡単とは限りません。時間がかかったり、労力もたくさん必要なこともあります。

でも私たちは「大変だから引き受けない。」「大変なことならやらない。」というわけではないんです。

たとえ大変でも、できる余力がある時なら、それをやることに意味を感じることができるれば、「やってもいい!」場合によっては「やってあげたい!」「やりたい!」と思うのが人間なんです。

では、意味を感じてもらうにはどうすればいいんでしょう?

それには、その助けにどんな意味があるのかを、きちん相手にと伝えることです。

だから、あいまいな頼み方や遠回しな言葉はよくないんです。

それをやってもらうことにどんな意味があって、どのくらい助かるのかを、どうぞ相手にわかりやすく伝えください。

「同じゴールに向かう仲間として一緒にやろう!」というスタンスで頼めるなら、さらにいいです。

謝りすぎや言い訳がよくないのは、遠慮がちな感じが距離感をつくって、仲間意識が薄れてしまうからなんです。

例えば「私たち、このことがあまりうまくいってないってわかっているよね。もしあなたがこれを助けてくれるなら、本当に助かるの。お願いできないかな?」

また夫婦であれば

「私たち二人とも家の中が、ホッとできるところになってほしいって思ってるよね。もしあなたが洗濯をしてくれたら、私も心の余裕ができるから、イライラすることも減ると思うの。お願いできない?」

こんな風に、その助けにどんな意味があって、どのくらい助かるのかを伝えながら頼んでみるのはどうでしょう?

そして、もし引き受けてくれたなら「助かった~」という自分の感想以上に、「あなたって、ほんとに優しいね!」など相手の人格を認めて、ほめるような感謝の言葉を伝えてあげてください。

頼まれた人は、きっと「やってあげたよかった!」と思うはずです。(笑)

今日の話皆さんはどう思いましたか?
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著者 心理カウンセラー/講演家 かなう美保  
12歳までの記憶を失う体験をする。重い障害の娘を自宅で看護し天国に送った。中学生だった息子の頭にこぶし大の腫瘍ができ、頭蓋骨が3㎝の半円状に溶ける経験をした。発達障害のため担任からいじめられたことが原因で高校を中退し、ひきこもりになった息子に寄り添う。やがて息子は大学に入学、現在は自らの経験を生かして子供の気持ちがわかる小学校の先生になっている。特別養子制度により血のつながらない子を我が子として育てた。

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