こちらから音声をお聴きいただけます。
皆さんこんにちは!かなう美保です。
ブラジルに 以前、 住んでいた友人が
空き巣に入られたエピソードを聞かせてくれました。
とても治安の悪い街に住んでいたその友人は、外出する時
家のドアに鍵を5個かけていたそうです。
でもその五重ロックを破って 空き巣は押し入ったと言うのです。
ところがその話を 近所の人に言ったら
「鍵が5個じゃ 空き巣が入るのは当然でしょう!7個は最低必要。」
と言われたというのです。 びっくりしますよね。
もし 皆さんの街の治安すごく悪くて、
すぐ近くで殺人事件が たびたび起こるとしたら、
どうすれば治安がよくなると思いますか?
暴力団の資金源になってる、薬物の取り締まりをする!
良さそうですよね~
街を牛耳じってる暴力団自体を取り締まって、解体させる!
実に効果がありそうです。
では、まず壁の落書きを消すことにしました~
と言ったとしたら どうでしょう?
落書きを消したぐらいで、殺人事件が減ると思いますか?
実はこれは1980年代のニューヨークで、実際に行われた対策だったんです。
当時のニューヨークの治安は、信じられないほど悪く
自分の身近に一日で 1600件の凶悪事件が起こり、
少なくとも5人の殺人事件が起こるという深刻な状態でした。
あまりにひどい状態だったので、
いったいどこから手をつければいいのか、誰にも分からないほどでした。
どんな対策も焼け石に水という状態だったんです。
そんな中 この複雑で広範囲にわたっている問題を解決するために、
ニューヨーク市警長官のウィリアム・フラットたちのとった対策は、
地下鉄のキセル つまり無賃乗車の取り締まり、
そして落書きを消すということだったんです。
一見なんの足しにもならなそうなこの方法が、
実は短時間に、劇的な効果を上げて あっという間に犯罪が激変して
ニューヨークが、今のように 誰でも歩ける安全な街に生まれ変わったんです。こんな複雑な問題がこんな些細なことで 本当に変わるんですね。
たとえば透明な大きな瓶中に、山のようにおいしいものを詰めて
常にそれが目に入り、手を伸ばせばいつでも食べられる 状態で
ダイエットするなら、どんな人でも挫折しますよね。
まずお菓子を目に入らない、しかも手の届きづらい場所にしまっておく。
できれば、家の中にお菓子がないという状態にすれば、
ダイエット成功率は かなり上がるんじゃんないでしょうか。
複雑にもつれてしまった夫婦関係も同じかもしれません。
ある女性は、
「もしこれをやってだめなら もう私は離婚する」と決心して、
3ヶ月間毎朝ご主人が仕事に行くとき
「いつもありがとう、行ってらっしゃい。」と心を込めて言うことにしました。
もちろんその言葉は 彼女の口から 簡単に出たわけではありませんでした。
ご夫婦の関係は、すでにすごく複雑になっていて、
相手の言動に傷ついた痛みや失望を相手に投げつけ
相手はそれを二倍にして投げ返す、
それをまた自分は四倍にして。ということが続いていました。
怒りや失望でいっぱいになってい彼女には、
ご主人に言いたいことはいっぱいあったはずです。
でも、いろんなことはあるけれど、仕事をしてることになら
なんとか感謝ができると彼女は、アドバイスを実行しました。
毎朝の一言。たったそれだけでしたが、三か月後に
このご夫婦関係は劇的に改善し、
今ではすっかり仲の良い夫婦になられたんです。
皆さんはどう思いましたか?
大丈夫です。あなたにもできます!