皆さんこんにちは!かなう美保です。いかがお過ごしでしたか?

前回は 心の中の怒りを管理することについてお話しました。
今日は 悲しみを乗り越える4つのプロセスについてお話しますね。

私たちが 大きな怒りを感じる時、心の奥には
「こんなことは起きて欲しくなかった」という想いがあります。
悲しみというのは 起きてほしくなかったその出来事が
起きてしまった時に 誰でも感じる感情です。

信じていた人に 裏切られたり、
大切な人や機会を失った時に 私たちは誰でも悲しみを感じます。
失うというのは、すでに自分がもっているものを喪うことだけではありません。

自分の周りの環境や暮らしに対しての安心感 大切な人に愛されること
ありのままの自分でいられる自由や 楽しい子供時代など
与えられて当然のはずの機会を失った時にも 私たちは悲しみを感じます。

喪失感を伴う深い悲しみが 背後にある場合
怒りを いくら表現しても
なかなかそこから解放されない ということもあるかもしれません。
怒りと悲しみはコインの裏表のようなところがあるからです。
その場合は 怒りと悲しみをそれぞれ 表現していく必要があります。

深い悲しみから 解放されるためには
自分は 何が悲しいのかを 自覚する必要があります。
というのも
悲しみに向き合うことを 恐れているために
つらい出来事をなかったことのようにしたり
悲しい気持ちを 心の奥底に 押し込みすぎて
自分の悲しみが わからなくなってしまうことがよくあるからです。

とくに 男性には強くあるべきという 社会的なプレッシャーもあり
自分の悲しみや 心の痛みを表現することに
抵抗を感じる人も少なくありません。
でも、 悲しみを回避することは 本当の助けにはなりません。
無理に押し込めば
心と体の健康という代償を払うことになります。

悲しみを嘆く時 私たちは四つのプロセスを通ります。
一つ目のプロセスは
悲しみの原因となった出来事が起きた時の『ショック』の感情です。
そして二つ目は
『なぜこんなことが 自分に起こってしまったのか」という 怒りの感情です。
三つ目は
『こんなことが 自分の人生に起こるのは受け入れられない』という感情。
そして 四つ目にくる感情が悲しみです。

一つ一つのプロセスの度に 自分の思いやその感情を深く感じて
外に表現することで 悲しみは癒され 薄れていきます。
時には喪失感がとても大きくて 悲しみが終わらないと
感じることもあるかもしれません。
でも、大丈夫です。悲しみには必ず終わりがあります。

中には 自分はいつも強くなければいけないと感じていたり、
誰かのために しっかりしなくてはいけないと感じているために
自分の悲しみに向き合えないケースもあります。

でも  自分の悲しみに向き合うことは 弱い存在になるのとは違います。
人のせいにしたり、自己憐憫に浸るのとも 正反対の行動です。
自己憐憫に浸るとは 自分を哀れんで 何もできない自分になってしまう状態です。
自己憐憫に陥っている人は
自分が行動するのではなく 誰かに何とかしてほしいと考えています。

失った悲しみを嘆くことは
閉じ込められた悲しみゆえに 心が前進できない状態から自分を助け
目の前の問題に対応できる自分になるための 
勇気ある行動です。
皆さんはどう思いましたか?
大丈夫です。あなたにもできます!

3分ネットラジオでも話しています。
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