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皆さんこんにちは!かなう美保です。

裏切られて深く傷ついた後 色々悩んだ末に
「やっぱりこの人と一緒にやっていこう。」と決める。
それは大きな決心ですよね。
でもこの決心の後に 誰でも陥ってしまいがちな罠があります。
今日はそのことについて お話ししたいと思います。

どんなに心の広い優しい人であったとしも 
相手があなたにとって大切な人であればあるほど 
裏切られた怒りを 完全に消すことは容易ではありません。

「なぜこんなことが 起こってしまったたんだろう」
「相手はどんな人だったんだろう。わたしより魅力的なのかな」と考えるたび、自分への自信が失われていくかもしれません。

もしかしたら裏切られた場面が 
頭の中でフラッシュバックのように 何度も再生されて 
あなたを苦しめるかもしれません。

「私は何にも悪いことをしてないのに 
どうして被害者の私が こんなに苦しまなくてはならないの?」
こんな思いから

「家事ができなくなったのは 全部あなたのせいでしょ!」
「償えるなんて本当に思うの!」
「あんなことをしたくせに よくエラソーなことが言えるわね!」
「ホント立派な父親よね!」
こんな言葉が つい口から出てしまうこともあるかもしれません。
それはすべてあなたの苦しみが とても深いためです。 

でも、ずっとこんな状態が続けば 
なんとかやっていこうとしている相手の気持ちも 
限界になることがあります。 

相手があなたを裏切ったという事実を 
うやむやにしたり なかったことのように
扱うべきだということはありません。
でも完全にあなたの気が済むまで 怒りを償うことを期待するなら 
二人の関係は 修復が効かない状態に なってしまうことも多いのです。

あなたは確かに被害者だけど、
起こってしまったことへのいろいろな思いは、
人の助けを借りることはあっても 
結局は自分で沈めていくより他にはないんです。

怒りをどうしても抑えられない時は、
そのことを心を開いて相手に伝えた方がいいかもしれません。
「私もあなたとやり直したいと思ってる。
だけど心の傷が簡単にふさがらなくて 
苦しくてついいじわるを言ってしまう。」
こんなふうにあなたの正直な気持ちを伝えるほうが、
互いの関係を修復するのに役に立ちます。

何も言わないことで 相手に復讐しようとするケースも多いのです。
ののしるわけでもなく、嫌味を言うわけでもない。
でも相手の存在を空気のように扱い、
自分の心を開かないことで相手を罰します。

たとえひどい言葉を言っていなくても 
相手を拒絶する方法は、実際には罵るのと同じダメージを与えます。
「私は何もやり返していない」と言ったところで、
拒絶を続ければ、二人の関係がよそよそしい他人行儀なものになって、
一見平和でも家庭内離婚状態になるからです。

傷つけられ被害者だと思っていた人が、
怒りを手放さなかったために、はたから見たら
いつも間にか 加害者になっているということもあるんです。

やみくもに相手を信じることを勧めるわけではありません。
もちろん自分の直感や常識を働かせて、
同じことが起こらないように 自分を守っていくことは大切です。
でも常に裏切りの証拠に目を光らせていれば 
関係が良くなることはないように、嫉妬や怒りで閉じてしまいそうになる、
自分の心を意識的に開いていくことしか 本当に乗り越える道はないんです。
澱のように永い間たまっていく不満や不信を、心の底に沈めながら 
表面的だけ平和に暮らすそんな夫婦は たくさんいます。

長い人生には、誰でもいろいろなことがおこります。
そんなときにあなたが どんな風にその出来事に向き合ったか、
相手に誠意を求めるように、自分もその痛みを乗り越えて
もう一度心を開けるかどうかで そのあとの二人の関係が決まります。

皆さんはどう感じましたか?
大丈夫です。あなたにもできます!