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夫婦関係、親子関係の修復はできる!

大切な人との関係がうまくいかにことほどつらいことはありません。特に夫や妻、引きこもりや不登校の子供など、身近な人が口を聞いてくれない、これはつらいですね。

こんな時はどうすれば、いいんでしょう?今日はそんな場合の信頼関係を取り戻す秘訣についてお話します。

どうして相手は口を聞かないんでしょう

それは気づかないうちに信頼関係が、崩れてしまったためです。

でも信頼関係は、再生することができます。相手が「分かってくれた。」と感じる時に信頼関係は、再生していきます。

全く会話のない状態の場合

相手が部屋に閉じこもっていて、全く会話のないような場合は、まず挨拶から始めて下さい

たとえ相手が返事をしないと思っても「おはよう!」など声をかけ、「よく眠れた?」「雪が大変みたいね。」と当たり障りのないことを、さらっと話してください。

この時無理にあなたの話を聞かせようとしないで、まるで独り言のようにさらっというのがポイントです。

無視しているようでも、相手はちゃんとあなたの言葉聞いているからです。

ステップ1-プラスの返答

軽い雰囲気で続けていくと、必ずある時点で相手から反応があります。

でもその時に「ここぞ!」とばかりに、話し始めるのはまだちょっと待ってください。

まずは相手の言葉に対して、「そうなんだね。」とプラスの返答を返します。

たとえ相手があなたに怒って何かを言ったとしても、反応がないよりは、関係は前進しています。

「言っても、どうせムダ。」と考えれば、人は怒りすら表現しなくなるからです。

だからこの段階では、「そうなんだね。」とどんな言葉も受け止めます。そして「良かったら、もう少し聞かせてくれないかな。」と話を促すようにしてください。

相手の話に「違う!」と感じるとき

相手が話し始めたら、とくかく聞くことに徹します。話を聞きながら「それは違う」と思うこともあるかもしれません。

でもどっちの方が正しいかで、論じないように注意しください。

事実と違う事だとしても「相手はそう感じているんだ」と、理解し「そうなんだね。あなたはそう思ったのね。」という気持ちで聞きます。

人間は自分の気持ちで心が一杯の時は、外から違うものを受け入れるスペースはありません。

「わかってもらえた。」と感じるときに、初めて相手の心に、スペースができてくるんです。

ステップ2-フレーズエコー

次に「うん、うん」とうなずきながら、話を聞いて、「そうかぁ、○○だったんだね。」と相手の最後の一言を繰り返すようにしてください。

これをフレーズエコーといいます。

フレーズエコーをすることで、相手はあなたが受け止めてくれたと感じる効果があります。

ステップ3-メッセージエコー

またある程度聞いたら次に、「こんなことがあって、あんなことがあって、あなたはこういう気持ちだったのね。」「こう考えたんだね。」と相手の話をまとめて繰り返します。

これをメッセージエコーといいます。

メッセージエコーができると信頼関係はどんどん回復していきます。

責められて、自己防衛反応がでた時

中にはそんなに相手を受け止めたら、全部自分のせいになってしまうのではないかと心配する方もいらっしゃいます。

でも相手も気持ちや考えを理解することと、責任とることは違うことですよね。

例えば企業などのクレーム対応の専門家も、怒っているお客さんの気持ちをよく聞いて、エコーをし、その感情には寄り添いますが、全部の責任を負ったりはしません

同じことなんです。

会話を勝ち負けで考えてしまう癖のある人も、どうぞ気をつけてください。

勝ち負けが会話に発生してしまうと、信頼関係の回復につながらないからです。

もし責められている気がして、自分を守ろうとする防衛反応が働きそうなときは「相手はそう感じている。」と自分とは関係のない第三者の話のように話を聞くように心がけてください。

まず自分の心の余裕をつくる

人間はだれでも「自分をわかってほしい。」と思っています。

相手の話を聞いて、内容を正したくなる時は、「私の事を分かってない。」と感じるからです。

でもお互いに自己主張をしていては、話は平行線のままで、信頼関係は取り戻せません。

そんな時はまずあなた自身が信頼できる友人やカウンセラーに、十分話を聞いてもらって心の余裕を作ってからにするとスムーズにいきます。

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著者 心理カウンセラー/講演家 かなう美保  
12歳までの記憶を失う体験をする。生まれつき重い障害の娘を自宅で看護し、自らの手の中で天国に送った。中学生の息子の頭にこぶし大の腫瘍ができ、頭蓋骨が3㎝の半円状に溶ける経験をした。発達障害が理由で先生からいじめられ不登校から引きこもりになった息子の話を聞き寄り添い、やがて息子は自ら勉強を始め大学に入学、社会復帰を果たした。
詳しいことは http://kanaumiho.com/
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