【この記事のポイント】
伝わるコミュニケーションを実現するには、ただ言葉を伝えるだけでは不十分です。
「なぜ言っても伝わらないのか?」という悩みに対して、心理カウンセラーの視点から【伝え方のコツ】を3つの原因別にわかりやすくご紹介しています
- 原因①:言葉の意味が通じていない
- 原因②:意図が誤解されている
- 原因③:「分かってるけどやりたくない」状態
夫婦関係や子育て、職場での人間関係にも応用できる実例も交えてお話しています

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「どうして分かってくれないの?」を卒業する伝え方のコツ
「何回言っても、言うことを聞いてくれない!」こんな言葉を時々耳にします。
私たちの毎日は、職場で、また夫や子供や友人など、周囲の人とコミュニケーションをとることで成立していますよね。
そして、そのコミュニケーションの多くが、「相手になにかわかってもらおうとしている」ということが多いんです。
例えばコンビニで100枚ぐらいコピーしてる人に
「すいません。急いでるから先にコピーさせてください!」と頼むときや、
「もう少し家事をやってほしんだけど…」と夫に話すとき、
「ゲームしてないで、先に宿題しなさい!」と子どもにいうとき
そんな時、もし相手が、すぐにこちらの言った通りにやってくれるなら、日々のストレスがほとんどなくなると言っても過言ではないかもしれません。
でも、言ったことを相手にやってもらうのって、結構難しいですよね?
「一生懸命伝えてるのに、伝わってない…」
「いくら言っても、いうことを聞いてくれない…」
こんな風に「どうしてわかってくれないの!」と感じる経験は誰でもあるかもしれません。
今日は、「どうしてわかってくれないの?」を卒業するための3つのコツをお話しています。
原因①:言葉の意味が通じていない
コミュニケーションがうまくいかない 原因の一つは、言葉の意味が通じていないです。
私の子育て時代に読んだ「ママは、ぽよぽよザウルスがお好き」という漫画の一説に、こんな場面がありました。
まだ舌足らずの小さな子が「ママ、オジンジジュースを飲みたい!」と言ったんです。
それで、ママはオレンジジュースを渡しました。
でもなぜか、子供は毎回、不機嫌だったそうです。
ところが、滑舌がだいぶはっきりしてきたある日、
その子が「ママ、おりんごジュースが飲みたい!」と言ったそうです。
なんと「オジンジジュース」って言ってたのは、「オレンジジュース」じゃなくて「おりんごジュース」だったんですね!
「りんごジュースが欲しい!」って言ってるのに、毎回オレンジジュースがでてくるから機嫌が悪かったんです。
言葉というのは、相手が理解できるように話さなければうまくいきません。
でも、言葉自体は理解しているけど意味が伝わっていないということもよくあります。
たとえば夫に「家事をもっとやってほしい。」といくら言って全然やってくれない。
こんなとき、皆さんはどうしていますか?
放送作家の野々村由紀子さんは、自分が普段やっている家事を、すべて細かく書き出してリストをつくったそうです。
その数なんと211個‼
その中で、すでに夫がやっているものに丸を付けてもらうと、なんと4個しかなかったというんです。
それまで家事というのは、だいたい全部で8個ぐらいと考えていた夫、
でも、その経験以来「家事をもっとやってほしい。」という言葉の意味がよく理解できたことで、夫婦喧嘩が圧倒的に少なくなったといいます。
原因②:言葉の意図が誤解される
コミュニケーションがうまくいかない2つ目の原因は、言葉の意図が誤解されてる時です。
たとえば、職場で親しくなった同僚にちょっと軽口を叩いたら、「バカにされた」と相手が受け取って怒ってしまった。
これって本当に困る場面ですよね。
意味が通じないだけならまだしも、こんな誤解があると、その後の人間関係に溝を生むかもしれません。
誤解を防ぐには、相手の反応を見ることが大切です。
もし、こちらの言葉で顔色が曇ったりしたときは、そのことについて深く考えるよリ前に、「何か気に障った?」とすぐ確認して、その場で誤解を解くといいんです。
原因③:「わかっててるけど、やりたくない!」と相手が思ってる
コミュニケーションがうまくいかない3つ目の原因は、こちらがいくら伝えても、相手がやりたくないと考えている場面です。
これが一番やっかいですよね。
そもそもコミュニケーションは、相手に何かを要求することが多いとお話ししました。
だからその要求のやり方次第では、支配されることを嫌う相手から、反発されてしまうんです。
こんなときは、相手の価値観や気持ちに寄り添う言葉をかけて、相手が自主的に動いてくれるような言葉がけができるといいですよね。
だいぶ前の話ですが息子に「どうして働かないといけないの?」としつこく尋ねられたことがありました。
できれば一生ゲーム三昧で、遊んでくらしていきたいと願う息子にとって、学校を卒業したら一生働かないといけないという現実は苦痛だったようです。
そんな時に、大人になることの責任説いたり、「甘ったれるな!」と説教したり、「仕事すればいいこともあるよ!自己実現できる!」と理にかなった王道の説明しても、煙たがられるだけで息子の心に響かないことは明らかでした。
「どうして働かないといけないの?」こんな質問を受けたら、皆さんなら何と答えるでしょう?
私はこういいましたよ。
「おなかがすくからね~」
それを聞いた息子は「はぁ~」と大きなため息をついてもうそれ以上質問しなくなりました。
もしその時、私が理想を語っていたら、きっと反発していたであろう息子も、「働かなければおなかがすいちゃう。」ということは理解できたようです。
おわりに:コミュニケーションは、愛情のかたち
相手の価値観や気持ちに寄り添うことができると、コミュニケーションはぐっと円滑になります。
どんな言葉を使ったら、相手に伝わるかな?と考えて工夫しみてくださいね!
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著者 心理カウンセラー/講演家 かなう美保
12歳までの記憶を失う体験をする。重い障害の娘を自宅で看護し天国に送った。中学生だった息子の頭にこぶし大の腫瘍ができ、頭蓋骨が3㎝の半円状に溶ける経験をした。発達障害のため担任からいじめられたことが原因で高校を中退し、ひきこもりになった息子に寄り添う。やがて息子は大学に入学、現在は自らの経験を生かして子供の気持ちがわかる小学校の先生になっている。特別養子制度により血のつながらない子を我が子として育てた。
詳しいことは グレイスカウンセリングhttps://kanaumiho.com/
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