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自分への妨害 セルフサボダージュ
いいことがあった時
「喜んでばかりいると、後で悪いことが起こるよ！」
皆さんもこんな風に、言うのを聞いたことがあるかもしれません。
親しくなっても、その人間関係が、壊れてしまう事がある。
貯金すると決めたのに、ある程度お金が貯まると使ってしまう。
大切な時に、失敗してしまう事が時々ある。
こういう経験は、多かれ少なかれ誰でもあるものです。
心理学では、これをセルフサボタージュといいます。
セルフというのは自分のこと、サボタージュは妨害するという意味です。
つまりセルフサボタージュは、自分の幸せや成功を自分が邪魔してしまう状態なんです。
うまくいきそうになると妨害がでる
私たちは潜在意識の中で、自分の成功や幸せの上限を決めています。
その上限を超えたお金や幸せや成功が、舞い込んでくることがあると、
「これは自分にはふさわしくない！」と壊してしまうのが、セルフ サボタージュです。
自己破壊的行動と言うと、うまくいかない時に飲みすぎや、やけ食いするという印象があるかもしれません。
もちろんそういうこともありますが、
一番多く、誰でも経験するのが、物事がうまくいきそうな時に、それを邪魔するセルフ サボタージュなんです。
これは自分の深層心理をかいくぐって出てくるために、自分では気がつきづらいという特徴があります。
だから自分では望んでいるはずなのに、「なぜかうまくいかない。」という状態になってしまうんです。
心の中の自画像が上限をつくる
でもどうして自分の望みが叶いそうな時に、わざわざそれを壊してしまうんでしょう？
私たちは潜在意識の中に、はっきりとした自画像をもっています。
そしてその自画像に合うようにいつも行動しているんです。
自画像に応じて「このぐらいなら成功してもいい。」「このぐらいは幸せになっていい。」という上限が決まっているんです。
そしてその範疇にいるときは、居心地の良さを感じます。
でもそこから出そうになると、何とも言えない居心地の悪さや不安感を覚えるんです。
でもどうして自分にいい事が起こっているのに、それを壊そうとするんでしょう？
それはその状態に、慣れていないからです。
つまりセルフサーボダージュを防ぐには、幸せな状態、成功している状態など、いい状態に慣れていくことがカギになります。
慣れるといってもそんなに簡単なではありません。
居心地の悪さがあるからです。
居心地の悪さを感じる理由は、それが自分にふさわしくないと思いこんでいるためです。
自分にはその価値がないという自己肯定感があって、無意識にそれを信じてしまっているため、ふさわしくないものは受付けないんです。
深層心理は、不安定を嫌う
深層心理は不安定な状態を嫌います。
体験したことのない世界は、何が起こるかわからない場所なので、不安定な心理をつくります。
これが居心地の悪さの正体です。
それに対して今まで通りのよく知っている世界は、たとえそれがベストではなくても、安心で安全な場所だと感じるんです。
つまりセルフサポダージュも、自分を守ろうとする心理の一つという事です。
でも今より幸せになったり、自分の望みをかなえたいのなら、居心地の悪い状態を乗り越えていく必要があるんです。
幸せの上限をあげる方法
具体的には、どうすれば幸せや成功の上限をあげられるんでしょう？
まずどんな時に自分が、セルフサボタージュを起こしているのか、そのパターンに気がつくということが重要です。
これがなかなか簡単そうで、そうではありません。自分の事は見えづらいんです。
でも気がつくことができれば、７割達成済です！
例えば、親しい関係がなかなか長続きしないとか、
せっかくやりたい仕事を任されても、失敗をしてしまうとか、
成功したはずのダイエットで、急にたくさん食べてリバウンドしてしまう。というように
いい気分になった時、急に反対のことが起きたというパターンがあるでしょうか？
それがどんな場面で、どんな行動をした時、居心地悪く感じたり不安になるのか、その状況やその時の自分の気持ちを思いだしてください。
自分ではなかなかわからないという方は、親しい人や心理カウンセラーに聞いてみるのもいい方法です！
自分のセルフサボタージュ行動に気がつくことができたら、一気にかえようとするのではなく、いい状態に慣れていくことに重点を置いてください。
自分のセルフサボタージュ行動を見つけて、あえて居心地の悪い状態に身を置き、自分の幸せの上限をあげて、望みをかなえていってくださいね！
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著者 心理カウンセラー/講演家 かなう美保
12歳までの記憶を失う体験をする。重い障害の娘を自宅で看護し、自らの手の中で天国に送った。息子の頭にこぶし大の腫瘍ができ、頭蓋骨が3㎝の半円状に溶ける経験をした。特別養子縁組により血のつながらない子を我が子として育てている。発達障害のため担任からいじめられ不登校からひきこもりになった息子に寄り添い、やがて息子は大学に入学、現在は子供の気持ちがわかる小学校の先生として働いている。
詳しいことは グレイスカウンセリング http://kanaumiho.com/
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