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皆さんこんにちは!かなう美保です。

冬の寒さで2度寝したのが悪かったんでしょうか。とても怖い夢を見ました。それはなぜか私がナチスの収容所に入れられ、「いずれ私もガス室で殺されるんだな。」絶望的な気持ちになっている夢でした。

もし本当に収容所に送られるような体験をしたら、皆さんは精神的に耐えられそうですか?


この夢を見たのは、アーロン博士の研究について読んだばかりだったからかもしれません。健康社会学者アーロン・アントノフスキー博士は、ナチスの強制収容所から生還した人々のその後を調査しました。


収容所で次々と仲間がガス室に送られ「次は自分」という極限の状態を経験したにも関わらずその後も心身の健康を保っていた人には、ある共通点がありました。

アーロン博士はそれをsense of coherence 首尾一貫感覚と名付けました。首尾一貫感覚ってどんなものなんでしょう?

悩みや悲しみを乗り越えるメンタルをつくる首尾一貫感覚には三つの要素があります。

一つ目の要素は sense of comprehensibility 把握能力です。

問題に私たちが動揺するのは「どうなっちゃうんだろう…」と先が読めないことに不安を感じるためです。以前私が行っていた学校でフィリピンから来た留学生が、日本の冬の寒さに人生初の風邪を引いたことがありました。

新型コロナウイルスではありません。

普通の風邪でしたから「すぐ治るから大丈夫!」と声をかけました。でも言葉もよくわからない異国で初めてひいた風邪に彼女は「自分はこのまま死んでしまうかも」と心から心配したようです。

私たちは、今後どうなるのか、どんなことが起きるのかがわかっていて、未来を把握できれば、過度に不安にならずに、メンタルを保ることができます。

二つ目は Sense of manageability 対処可能感覚です。

たとえばインフルエンザで高熱がでても、自分の体力に自信があって「寝てれば治る!」と考えたり、「薬をもらったから大丈夫!」という周囲への信頼があれば病気が私たちがメンタルに過度の打撃を与えることはありません。

自分や周りの人への信頼感がメンタルの強さを保ってくれるということです

三つ目は meaningfulness すべてのことに意味があると考える力です。

もともとアーロン博士の研究は、収容所という最悪の経験の中「なぜユダヤ人に生まれたんだ!なんて運が悪いんだ…」とか「なぜ自分がこんな目に…」と考えず、

その体験を自分の成長の糧と考えることのできた人たちの心身の健康が保たれている という事実から始まりました。

問題や悲しい体験をした時「こんなこと起こってほしくなかった。」と感じるのは人間として自然なことですよね。

でもそれが起こったことは、きっとなにか意味がある。
そこから自分は何かを学ぶことができる。
将来この体験が 必ず自分にとってプラスになる。


そう信じられる人にとってはどんな問題も贈り物にかわるということなんです。

悩みや悲しみの中にも意味を見出して、
「自分は これを 乗り越えられる!」
「この体験は将来贈り物になるんだ」と信じられるかどうかが、悩みを乗り越えるメンタルをもつ人になるかどうかの秘訣のようです。
皆さんはどう思いましたか。

悩みも問題も悲しみも、それはあなたや家族がもっと幸せになるための神様からの贈り物です。

大丈夫、あなたにもできます!

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