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謙遜すぎて自信を失う

日本には、人から褒められた時に「そんなことないですよ~」と答える謙譲の美徳という文化があります。

傲慢な印象を与えずに、人間関係を円滑にしていこうという一つの知恵でもすよね。

でも謙遜もやりすぎると、自分への自信を失う原因になるんです。

自分を過小評価する インポスター症候群

自分への評価を素直に肯定できない状態を、心理学ではインポスター症候群といいます。

インポスター症候群では、実際にいろいろなことをできているのに、それが自分の力だとは信じられず
「単に運がよかっただけ。」とか
「私の実力ではない、周りが良かったから。」と考えてしまったりします。

確かにこういう考え方をしていれば、周りから反感をもたれないので敵も少なくなるし、謙虚なので、一見よさげに見えます。

でもインポスター症候群には、自分を過小評価するために、自分に自信がもてない、自分を好きになれないというマイナス面があるんです。

周りをだましてる?

インポスターという言葉は、詐欺師やペテン師という意味があります。

その結果は、本当に自分の努力の成果なのに、何となく自分が、実際の自分よりよく見せて、周りをだましているような感覚が、インポスター症候群の人にはあるためです。

だから自分への周囲の期待が大きくなると

「本当の自分が知られて、周りをがっかりさせる結果になるのではないか。」と不安になり、期待が負担や重荷になってしまうんです。

オリンピック選手でも、期待されると力を出せる人と、期待が大きくなったことで、力が発揮できなくなってしまう人がいますよね。

「東大」のかわりに「東京の大学生」と答える

でもインポスター症候群の人は、どうして自分を過小評価してしまうんでしょう?

インポスター症候群は、日本人の文化では、ある程度みんなもっているものかもしれません。

でもその傾向は、特に女性に強いようです。

社会学者の上野千鶴子さんが、東京大学の入学式祝辞で

東大生が大学名を尋ねられた時に、男子学生は誇りをもって『東大です!』と答えるのに、

女子学生は東大生と答える代わりに『東京の大学に通っています…』と自己紹介をするという話をされました。

女性には今でも文化的に、相手の脅威にならない控えめさが求められているという事ですよね。

インポスター症候群から抜け出す方法

日本では、出る釘は打たれるということわざあるように、抜きにでた人は嫉妬の対象になりやすいようです。

自分の持てる力を発揮して目立つことで、人に妬まれたり、足を引っ張られるより、目立たず周囲に溶け込んだ方が生きやすいと考えやすい背景があるんです。

確かに「私が!私が!」とアピールする代わりに、周りを立てる奥ゆかしさというのは、日本の文化のいいところですよね。

でもその延長で、せっかく相手が自分をほめてくれてもら、「そんなことありません。」とその言葉を否定してしまうわけです。

だから、インポスター症候群から抜け出して、自分に自信をもてる人になるには、

例えば自分の仕事を褒められたなら、「ありがとうございます!がんばりました!」とその言葉を相手からのプレゼントとして、素直に気持ちよく受け取っていくことが必要です。

そうはいっても、相手はお世辞のつもりかもしれないのに、手放しに喜んでいたら、後で痛い目にあうかもしれないと、不安になる人もいます。

もしそうなら、ほめられた時、ほめてくれた人を褒め返せば、解決します

例えば服装をほめられた時に

「ありがとうございます!○○さんのように、センスのいい人に褒められてうれしいです!」と褒め返すことができれば、自分だけじゃなくて、相手も気分が上がりますよね!

この方法は「センス」という言葉をその時々の状況に合わせて、「仕事ができる人に褒められて」とか「よくわかっている人に認めてもらって」など言い換えれば、いろんな場面で使うことができます。

とっさに言葉が浮かばない時でも、「○○さんのような人に褒めてもらえてうれしい!」という風にいえればOKです

自分で自分をほめる!

そしてインポスター症候群から抜け出して、自分に自信をもてる人になるには、何よりも、普段から自分が自分をほめることです。

自己卑下している状態では、いくら周りの人があなたを認めても、それが自信につながることはありません。

インポスター症候群の人は、努力家で自分に完璧を求める傾向があります。

できなかったや、うまくいかなかったことばかりフォーカスしてそれを数えあげていれば、自信をもつことは誰にとっても難しくなります。

だから小さなことでもできたことを認めて、自分をほめる習慣をつくってください。

そうすれば、謙遜なあなたのままで、自己肯定感も上がっていきます。
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著者 心理カウンセラー/講演家 かなう美保  
12歳までの記憶を失う体験をする。重い障害の娘を自宅で看護し、自らの手の中で天国に送った。息子の頭にこぶし大の腫瘍ができ、頭蓋骨が3㎝の半円状に溶ける経験をした。特別養子縁組により血のつながらない子を我が子として育てている。発達障害のため担任からいじめられ不登校からひきこもりになった息子に寄り添い、やがて息子は大学に入学、現在は子供の気持ちがわかる小学校の先生として働いている。 

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