【完璧主義で緊張しやすいあなたへ】緊張をほぐす心理学ゲーム【悩みは神様からの贈り物vol.608】
完璧主義で緊張しやすいあなたへ
完璧主義で緊張しやすい人におすすめの心理学ゲーム「正しく呼んじゃダメ!」は、わざと間違える練習をして心をほぐすトレーニングです。失敗を恐れず自由に表現することで、緊張に強くなり、自分らしさと創造性を引き出します。評価や正解にとらわれない体験が、完璧主義を和らげて、緊張しない自分をつくります。
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皆さんは、自分のことを「完璧主義の傾向があるなぁ~」と思うことってありますか?
完璧主義の方は、真面目で一生懸命に物事に取り組むため、人から頼りにされることも多いようです。
その反面、「きちんとやらなくちゃ!」という気持ちが強いため、場合によっては緊張して自分の力が出せなくなってしまうこともあるんです。
「正しく呼んじゃダメ!」ってどんなゲーム?
さて、「Name it wrong!」「正しく呼んではダメ!」という心理学のゲームを、皆さんはお聞きになったことがありますか?
とてもシンプルなゲームで、自分の周りにあるものを次々と指をさして、正しくない名前で呼ぶというゲームです。
たとえば、テーブルの上に花があったら、その花を指さして「馬」といったり、「洗濯機」と呼びます。
どんな風に呼んでも大丈夫ですが、「花」を「花」と正しい名前で呼んでしまうと原点になります。
15秒間のあいだにできるだけたくさんの間違った名前を言うことを目指すという、とてもシンプルなゲームです。
ところが、これが意外に難しいんです。
脳が混乱する?ストループ効果との関係
似たような例で、「ストループ検査」というのをご存じの方もいらっしゃるかもしれません。
たとえば青い色で「ピンク」と書かれている文字を見て、その文字の色を答えるんです。
言葉と色が一致していれば何にも難しくないのに、ピンクと書いているのに、文字の色の青を言おうとすると混乱して、途端に難しくなるんです。
私たちの脳は、想定内のパターンに沿ったものだと素早く処理できるそうです。
でも想定外の問題だと、たとえ簡単な内容でも混乱してしまう──そんな特徴があるそうです。
これが、完璧主義の人が緊張しやすくなる原因なんだそうです。
ゲームが示す、完璧主義の落とし穴
この「正しく呼んじゃダメ!」ゲームは、固定概念に縛られがちな私たちの頭を解放して、クリエイティビティを養うのにも役立つゲームとされています。
コミュニケーションの専門家マット・エイブラハムズ教授は、この「正しく呼んじゃダメ!」ゲームを学生たちにやってもらって、その後に感想を聞いたそうです。
するとたくさんの学生が「自分は全然満足に、間違えられなかった」 「ちゃんと間違えなくちゃ思ったら、思考が固まって何も言えなくなってしまった。」と答えたそうなんです。
つまり「いい答えをしなくちゃ!」というプレッシャーで、自由に解答ができなくなってしまったということです。
でも、このゲームには「ちゃんとした間違い」は存在しません。
それでも学生たちは、自分の中に勝手に基準をつくって、もっとちゃんとした間違いをしないといけないのに自分がそれを満たせなかったことを反省していたんです。
自分を責める心理の裏にある本音
もちろん、「もっとよくなろう!」と思う姿勢は大切だし、反省が役立つこともありますよね。
でも、完璧主義が行き過ぎると、ただ楽しめばいいはずのゲームですら、楽しめなくなってしまうということなんです。
生きていれば緊張する場面ってたくさんありますよね。 その緊張してしまう原因の一つが、「完璧にやらなきゃ!」という気持ちなんです。
このゲームの参加者のように、どんな答えでもいい場面なのに、自分の中に独自の基準を作ってしまって、そこにちゃんと達していないだけで、自分を責めてしまう。
そして責める気持ちがあるために委縮して本来の力が出せなくなってしまう。
子供の頃から、間違える度に強く批判をされたり、罪悪感を抱くような言葉をかけられる体験があることで、大人になっても正しさを目指しすぎて、生きづらくなることはよくあるようです。
なぜ私たちは、少しの間違いでこんなにも自分を責めるんでしょう?
それは責めることで、 「もっとできたはず」「次はちゃんとできる」 と、自分の無力感を払拭することができるからです。
「失敗してもいい」と思えた時の変化
エイブラハムズ教授は「完璧になんて答えられなくてもいいんだ。」「失敗してもOKなんだよ!」というメッセージを学生たちに語った後、もう一度「正しく呼んではダメ!」ゲームをやってもらいました。
すると、部屋の空気が一気に明るくなって、学生たちが次から次へと色々なものを指さして、言葉が止まらなくなったそうです。
そして笑顔が溢れて、心からゲームを楽しめるようになったnです。
まとめ:「ちゃんとしなきゃ!」を一回手放してみよう!
「間違えたって大丈夫!」「もっと自由でいい!」 そう思えるようになると、私たちは完璧主義から自由になって、あまり緊張する必要がなくなります。
「正しく呼んじゃダメ!」ゲーム、皆さんも一度試してみてはいかがですか?
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著者 心理カウンセラー/講演家 かなう美保
12歳までの記憶を失う体験をする。重い障害の娘を自宅で看護し天国に送った。中学生だった息子の頭にこぶし大の腫瘍ができ、頭蓋骨が3㎝の半円状に溶ける経験をした。発達障害のため担任からいじめられたことが原因で高校を中退し、ひきこもりになった息子に寄り添う。やがて息子は大学に入学、現在は自らの経験を生かして子供の気持ちがわかる小学校の先生になっている。特別養子制度により血のつながらない子を我が子として育てた。
詳しいことは グレイスカウンセリングhttps://kanaumiho.com/
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