【vol.619見た目の悩みの裏にある心の痛みの克服】-醜形恐怖 by悩みは神様からの贈り物
【この記事のポイント】
「醜形恐怖」とは、自分の外見に対して強い不安や苦しみを抱えてしまう状態です。これは単なる気にしすぎではなく、心のレンズが歪み、自分本来の魅力を見失ってしまった結果に起こります。カウンセリングという伴走者の助けも借りながら、「他人にどう思われるか」でなく「自分がどう生きたいか」と視点を変えていくことで、自分自身を認め、自分を好きになる力を取り戻すことができます。
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【見た目に縛られる時代 】
今の時代ほど、見た目にこだわる時代は、過去なかったかもしれません。
先日私は「小学生が、美容整形をしている」という話にショックを受けました。
テレビにも雑誌にも“こうあるべき”という「美の基準」が示されていて、SNSには加工された美男美女が溢れています。
今の時代は特に、多くの人が「もっと理想に近づかないと…」というプレッシャーの中で生活しているようです。
そんな中ちょっとした出来事が、原因になって自分の見た目への強いこだわりとなり、生きづらさをつくることもあるんです。
【醜形恐怖とは? 〜外見に対する不安に苦しむ理由】
皆さんは、醜形恐怖(しゅうけいきょうふ)という言葉を、お聞きになったことがあるでしょうか?
醜形恐怖は、1886年に、イタリアの精神科医エンリコ・モルセリ医師によって提唱されました。
醜形恐怖症になると、普通のコンプレックスのレベルをはるかに超えて自分の外見が気になるようになっていきます。
「私の顔って、変じゃないかな?」
「私の肌、みんなはどう思ってるんだろう?」
「誰かに笑われてる気がする…」
鏡を見るたびに、誰かの視線を感じるたびに、不安や恐れで心がいっぱいになって身動きが取れなくなる、それが醜形恐怖症です。
どんな人でも、ある程度は自分の外見にコンプレックスを抱えているものですよね?
「だけど、モデルさんたちなら、そんなことはないでしょ。」と私たちは考えます。
でもむしろそれを仕事にしているプロの人の方が、実際コンプレックスが強かったりするものなんでんす。
常に人目にさらされて、細部まで細かく比較されているのですから、言われれば納得がいきますよね。
【醜形恐怖とは? 〜見た目に過剰な不安を抱えてしまう心〜】
醜形恐怖症は、多感な年齢である思春期に始まることが多く、最初は自分の容姿に違和感を覚える形として始まることが多いようです。
でも徐々にその不快感が大きくなっていき、そのうち「耐えがたいほど自分は醜い」と感じるようになってしまうんです。
客観的に見たら問題がなくても、本人は「自分が醜い」と信じているために、学校に行けなくなったり、仕事が続けられなくなったりしてしまいます。
絶えず鏡を見続けていったり、逆に一切鏡見ようとしなかったり…
たとえ美容整形を受けても、その満足が続くことは稀です。だから美容整形にはまって依存してしまうこともおこりやすいんです。
でも、どうして「自分は醜い」と信じるようになってしまうんでしょう?
【心のレンズが歪む理由 — 醜形恐怖に陥ってしまう心理】
醜形恐怖は、「実際の外見」よりも、自分の“思い込み”が強く影響しています。
だから周りの人が「あなたは、自分が考えているほど変じゃない。」といくら言っても、その言葉は助けにはなりません。
強く言えばむしろ「わかってもらえない。」という孤独が深くなるだけです。
たとえ専門家が「気にしなくて大丈夫」と言ったとしても、「傷つけたくないから、そう言ってるだけ」と考えます。
そうなってしまったのは、自分を映す“心のレンズ”が、歪んでしいことで起こります。
歪んだレンズで世界を見れば、世界はゆがんで見えます。
そのレンズで自分を見れば、本当の姿を見ることはできないんです。
でも頭で理解できても、歪んだレンズを外すことは、なかなか簡単にはいきません。
【回復の第一歩は、“悩みの正体”を知ること】
醜形恐怖症で苦しんでいる人は、性格の問題とか甘えと誤解されがちで周囲から理解を得ることが難しいようです。
でも実際には、過去の傷やトラウマ、他人の言葉など、きちんと理由があって苦しんでいるんです。
だからそれをきちんと理解してあげることが、回復につながります。
大切なことは、「どうして、そんなに外見が気になるのか?」という自分の声に耳を傾けることです。
【“見た目”ではなく、“自分”を生きるという選択】
ある女性は学生時代から自分の鼻の形が気になるようになってしまいました。
人と話すときも、常に手で顔を隠していたそうです。
写真が苦手で、結局就活にも進めず、家にこもりがちになりました。
でも、カウンセリングを通して、ある人から言われた一言がその原因になっていたのだと気づきました。
そして少しずつ「人がどう思うか」より「自分がどう感じたいか」に意識を向けるようになり、彼女の人生が変化していったんです。
【少しずつ、自分を許していく方法】
もし「自分の顔がイヤだな…」「誰かに見られるのが怖い…」と思っているのであれば、それはあなたの心が助けを必要としているサインです。
そんなときは、まずゆっくりと深呼吸をして、自分にこう言ってあげてください。
「そんな風に感じるほど、傷ついてきたんだね。」
「今まで、よくがんばってきたね。」
「大丈夫。少しずつでいんだよ。」
【悩みは、あなたがもっと幸せになるための贈り物!】
醜形恐怖は、ただの“外見の悩み”ではなくて、もっと深い心の痛みのサインです。醜形恐怖を克服することは、自分の“存在”を大切にしていくことと同じです。
その悩みに向き合うことで、本当の自分を取り戻し、自分らしく自由に生きられるようになっていくんです。
自分を好きになる力は、あなたの中にちゃんと存在しています!
悩みはあなたと家族がもっと幸せになるための贈り物!
大丈夫!あなたにもできます!
毎週金曜日17時までに配信するようがんばってます!
著者 心理カウンセラー/講演家 かなう美保
12歳までの記憶を失う体験をする。重い障害の娘を自宅で看護し天国に送った。中学生だった息子の頭にこぶし大の腫瘍ができ、頭蓋骨が3㎝の半円状に溶ける経験をした。発達障害のため担任からいじめられたことが原因で高校を中退し、ひきこもりになった息子に寄り添う。やがて息子は大学に入学、現在は自らの経験を生かして子供の気持ちがわかる小学校の先生になっている。特別養子制度により血のつながらない子を我が子として育てた。
詳しいことは グレイスカウンセリングhttps://kanaumiho.com/
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Q1. 醜形恐怖症とは何ですか?
A1. 醜形恐怖症は、自分の見た目に過剰な不安を抱き、「自分は醜い」と感じてしまう心の病気です。外見の実際の状態よりも、心のレンズの歪みで自己イメージが悪化している状態を指します。
Q2. 醜形恐怖症はどうして起こるのですか?
A2. 過去の傷やトラウマ、他人の言葉などが原因で、心のレンズが歪み、自己肯定感が低下してしまうことが多いです。SNSやメディアの美の基準によるプレッシャーも影響します。
Q3. 醜形恐怖症の症状はどんなものがありますか?
A3. 鏡を頻繁に見たり、逆に全く見たくなくなったり、人と会うのが怖くなったり、学校や仕事に行けなくなるなどの症状が現れます。
Q4. 醜形恐怖症の治療方法はありますか?
A4. カウンセリングや心理療法が有効です。専門家と向き合いながら、「他人にどう思われるか」ではなく「自分がどう生きたいか」に意識を向けることで回復が進みます。
Q5. 美容整形は醜形恐怖症に効果がありますか?
A5. 一時的に満足することもありますが、多くの場合根本的な解決にはなりません。心の問題に向き合うことが重要です。