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機能不全の家族の秘密

アダルトチルドレンなど、問題の多い機能不全の家族で育った人は、他の人といるだけで緊張してしまったり、自然体の自分で人と関わることに難しさを覚えるなど人間関係の問題を抱えることが多いようです。

機能不全の家族には、密室のような風通しが悪さかあり「外では、このことは絶対話してはいけない。」という家族だけの秘密をもっていることがあります。

だから中で大きな問題が起こっていても、外からは見えづらいんです。

逆に言えばあっけらかんとした風通しの良い家庭であれば、どんな問題でも深刻化することは、ほとんどないんです。

触れてはいけない秘密

A子さんは、アルコール依存症の家庭で育ちました

父の飲酒が原因で夫婦喧嘩になることが度々あり、隣の部屋から聞こえる怒鳴り声や、両親が激しく言い争う声に、子供だったA子さんは頭が真っ白くなり不安で震えていたといいます。

それでも普段そのことには触れてはいけないという雰囲気が、家族の中にありました。

ある時酔ったお父さんがA子さんを人質のように抱きかかえて刃物を振りかざし、お母さんに怒鳴り散らしました。

A子さんは「殺される!」という恐怖を感じたにもかかわらず、父親は騒動が収まると、A子さんには目もくれず外に行ってしまいました

母親もまるで大したことではなかったかのように「お父さんは疲れてるだけだから。このことは絶対に誰にも喋っちゃだめだかね。」とだけA子さんに念を押して、そのままお皿洗い始めました。

本当は気持ちを聞いてほしいのに、慰めてほしかったのに、どこかお母さんはピリピリしていて、A子さんは何もいう事ができなかったといいます。

感情を鈍麻させて生き残る

「殺されるかもしれない」という人間として当たりまえの恐怖心ですら、この家庭では、それを口にすることは許されなかったんです。

A子さんの恐怖や不安はそこにあるのに、まるでそれは存在しなくて、どうでもいい物のように扱われてきたんです。

A子さんにとって自分の不安を静める唯一の方法は「こんなこと何でもない、これぐらいわたしは大丈夫」と、自分に言い聞かせることでした。

問題の多い家庭で育つと子供は、自分の感情を鈍麻させます。

すべてのことをいちいち感じていては、生きていくことができないからです。

でもはちきれそうな感情を長期抑え込めば、感情が凍り付いてしまって、不安や恐怖だけでなくて、楽しい、うれしいというポジティブな感情も凍り付いて感じられなくなっていきます

場合によっては感情だけでなく、感情と結びついた記憶も一緒に抜け落ちてしまったり、

またそれを体験したのがまるで他人だったかような離人感を覚えることもあります。

自分も人も、信じられない

機能不全の家庭で育った人が、大人になった時能面のようで表情が乏しいといわれたり、悲しい場面でも涙が全然出なかったりするのは、長期間感情を凍り付かせてきたせいなんです。

自分が不安でいっぱいの時に、一番分かってほしい、守ってほしい親にすら無視される。

こんな家庭に育てば、人を信頼することも、自分に価値があると信じることも難しくなるのは当然です。

機能不全の家族では、親は自分の悩みやストレスで手一杯で、子供の気持ちを受け止める余裕がなかったり、そもそも無関心だったりします。

本当は不安でいっぱいなのに、「このぐらい何でもない」と自分に偽り続けることしかできなかった結果、不安を感じる自分の感覚すら信頼できなくなってしまうんです。

困った時に助けてもらった経験がないから、大人になっても、人に助けを求めることが難しく、人を信頼できないために人間関係などで問題が起きやすくなるんです。

もし今皆さんが問題がある中子育てをしなくてはいけないとしたら、どうすればいんでしょう?

どうしたら子供の心を守れるんでしょう?

どんな家庭であっても夫婦喧嘩は起こります。

たとえ激しい夫婦喧嘩が起こったとしても、その後子供に「ごめんね。怖かったでしょう。でも心配しなくて大丈夫だよ。」と話を聞いてあげることができれば、子供は自分の気持ちを表現し、安心感を取り戻すことができます。

そしてケンカをしていた親が仲直りする姿を見ることができれば、「喧嘩しても、それで世界が終わるわけじゃない。」と学べます。

また子供が家の秘密を誰かに話しても、どうぞ叱らないであげてください。

世の中敵ばかりではありません。

あなたが悩んでいるとわかれば、むしろ周りには「助けてあげたい」と考え、手を差し伸べる人も現れやすくなります。

今日の話皆さんはどう思いましたか?
悩みはあなたと家族がもっと幸せになるための贈り物!
大丈夫!あなたにもできます!

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著者 心理カウンセラー/講演家 かなう美保  
12歳までの記憶を失う体験をする。重い障害の娘を自宅で看護し、自らの手の中で天国に送った。息子の頭にこぶし大の腫瘍ができ、頭蓋骨が3㎝の半円状に溶ける経験をした。特別養子縁組により血のつながらない子を我が子として育てた。発達障害のため担任からいじめられ不登校からひきこもりになった息子に寄り添い、やがて息子は大学に入学、現在は子供の気持ちがわかる小学校の先生として働いている。 

詳しいことは グレイスカウンセリング http://kanaumiho.com/
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