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生きづらさと抱えるトラウマサバイバー

皆さんはトラウマサバイバーという言葉をお聞きになったことがありますか?

トラウマサバイバーというのは、人生で過酷な経験をしたにもかかわらず、今まで勇敢に生き延びてきた人たちに敬意を表してつけられた呼び名です。

今日は特に親によるトラウマを受けた方々、つまり今、自分の抱える生きづらさの原因が親にあると感じている方が、その傷から立ち直っていく秘訣にフォーカスしたいと思います。

トラウマと症状

トラウマサバイバーたちの心には、怒りがあります。

これはサバイバー方が、被害者であることを考えれば当然です。

この怒りが外側に向かえば、親への家庭内暴力や、伴侶や自分の子供へのDVなどになり、

内側、つまり自分自身に怒り向かえば、抑うつや無気力、摂食障害や、様々な依存症、自傷行為として表れます。

心の奥に抑圧された怒りが、体の不調や体の病気を引き起こすこともよくあります。

一瞬で引き戻すトリガー

サバイバーたちは、トラウマ体験をした時に似た状況に遭遇すると、それがトリガーとなって、当時の自分に一瞬で戻ってしまうということが起こります。

例えば父親の虐待に苦しんできた人が、父と同年代の上司の前では緊張して意見を伝えられなくな

母親が意地悪だったために、相手が親切な年上女性ですら、恐れを感じて関係がうまく結べない

また今は安全な場所にいるにも関わらず、近所から怒鳴り声がするだけで震えが止まらなくなったりする。

このようなことが起こります。

これは、体験のない人にはなかなか理解してもらえない事です。

そのことがサバイバーたちをさらに苦しめ、自分の人格に問題があるかのように感じたり、孤立に陥いる原因になることがあります。

無力感に苦しめられるサバイバーたち

サバイバーの方たちが、自分の無力感に苦しむということも良くあることです。

自分が子供無力な存在だった時に、ひどく傷つけられる経験は、無力ではない大人になったあとも、その無力感から抜け出すことを難しくさせるんです。

また子供はどんな親であっても自分の親が大好きなので、その親から傷つけられた時に、「こんな目に遭うのは自分が悪いから」だと考えることもよくあります。

圧倒的な力を持つ親からひどい目に遭わされているのに、「これは自分が悪い」と考えてしまえば、そういう自分を肯定したり、好きになったりすることは、とても難しくなります。

トラウマサバイバーから立ち直る!

もし自分がトラウマサバイバーだと感じたら、どうやってそこから立ち直っていけばいいんでしょう?

まず自分の怒りを肯定するところから始めてください。

今は特に怒りを感じてないという方も、「怒っていい。」というメッセージを、自分に語ってあげて欲しいんです。

というのも自分の怒りを危険なものと考えて、無意識のうちに抑圧してしまうケースが多いからです。

抑圧をしていれば怒りは表面化しませんが、それ自体がなくなるわけではないので、様々な問題の原因になるんです。

怒りをどう表現するかは、工夫が必要ですが、

人間として不当な扱いを受けた時に、怒りを感じること自体はとても自然なことです。

それは悪い物から自分を守ろうとするあなたが持っている力だからです。

人間の感情に悪いものは、一つもありません。

すべてがあなたの大切な一部です。

他の感情に比べて、怒りには大きなパワーがあります。

だから外に出してしまうと歯止めが利かなくなりそうで、私たちは恐れます。

でも怒りのパワーは上手に使えば、人生を大きく変換させる力にすることができます。

もし怒りの開放に強い恐れを感じる場合は、援助できる人を見つけることをお勧めします。

「過去にとらわれるべきではない。」「親は許すべき」という言葉が、すでに心に深い傷を負っているサバイバーをさらに苦しめることも、よくあります。

許すというところに到達するには、時間をかけ段階をおっていく必要があるんです。

まずどんなことがあって、どんな罪が自分になされたのかをはっきりさせるだけでも、とても心身が消耗することです。

だからこそ「私はこんな扱いをされていい存在ではなかった!」とあなたを強くしてくれる怒りのパワーが必要なんです。

あまりに傷が深くて、怒りを感じることが全然できない、自分に怒りがあるかすらわからないという場合もあります

そういう時は自分の心の準備ができるまで、自分を大切にしながら回復を待つ必要があります。

人間の心はとても良くできていて、その時の自分が向き合える力のある分だけが表面に出てきます。

乗り越えようとする過程の中では「これに向き合うのは辛すぎる」と感じることもあるかもしれません。

でも、あなたの心が「今の私なら大丈夫。乗り越えることができる!」と判断しない限り表に出てきません。
だから、安心して、そして自信をもって踏み出してください。

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著者 心理カウンセラー/講演家 かなう美保  
12歳までの記憶を失う体験をする。重い障害の娘を自宅で看護し、自らの手の中で天国に送った。息子の頭にこぶし大の腫瘍ができ、頭蓋骨が3㎝の半円状に溶ける経験をした。特別養子縁組により血のつながらない子を我が子として育てた。発達障害のため担任からいじめられ不登校からひきこもりになった息子に寄り添い、やがて息子は大学に入学、現在は子供の気持ちがわかる小学校の先生として働いている。 
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